――ニューヨークさんから見て、ニューヨークさんのファンはどんなイメージの方が多いですか?

屋敷「見に来た人らに言われるのは、すごいおしゃれな女の人や男の人が多いなって言われるんすけど、客席見ただけやと俺らはそこまでわかんないですよね。見学に来た芸人とかに言われます。アンケートとったらここ数年は年齢層も男女比も本当に幅広い感じしますよね。こんなにいろんな人が見に来てくれてるんだって感じはします。他の芸人さんの単独ライブがどんな感じかは分からないですけど、女性も増えてきました。ちょっと前までは男の人がだいぶ多かったですね。今は結構ね40~50代の男性や女性、ご夫婦で来てくださったりとか、そんなのも嬉しいですよね」

――『ラヴィット』やYouTubeをきっかけに好きになった方もきっとたくさんいらっしゃいますよね。

屋敷「そうですね。年々お客さんの層が幅広くなってきているのかなって思いますね」

――お客さんの幅が広がった分、ネタに変化があったりはしますか?

屋敷「あんまり意識してないですかね、ネタに関して言うと。でもこれまでの単独ライブと比べたらチケット代もちょっとずつ上がっていたりするので、来てよかったなって思えるようにちょっと演出を豪華にしたりセットをちょっとおしゃれにしたり、そういうところは意識していますね。ネタを満遍なく全ての年代の人にウケるようにとかは特に考えてないかもしれないですね」

――まだ、お笑いのライブやニューヨークの単独ライブを見たことがないという方に魅力を伝えるとしたら?

屋敷「そうですね……でも、何かもったいないなと思います。1回も芸人の単独見たことないっていう人が多分ほとんどじゃないですか。野球の試合見たとか、アーティストのライブ行ったとか、フェス行ったとか。映画行ったことない人はだいぶ少ないと思うんですけど。そういうものの1つとしてお笑い芸人単独って1回ぐらい見てもええなとは思うんですよね。見たことないっていうのは結構もったいない気がするので。よかったら僕らの単独1発、その初めてを味わってほしいなっていうのはありますけどね。いいもんですからね。お笑いも」

嶋佐「単独ライブ、面白い方だと思いますよ。面白くなかったらすんませんですけど」

一同(笑)

屋敷「例えば『これって俺だけやったんか』『俺だけやと思っとった』みたいな感覚とかを僕らがやって、そこにおる人がめっちゃ笑ってたら『俺だけじゃなかったんや』ってなる快感って、多分あんまりないと思うんですよね。お客さんの声を聞くとそういうのを喜んでくれてるイメージがありますね。俺らも嬉しいし。俺らしか分からんちゃうかなこれ、と思ってやったら、めっちゃうけたりすると『みんな分かってくれるんや、これ』っていうのはすごい快感っすね。グルーヴじゃないですけど、ライブならではを味わえる気はしますけどね。でもほんとに全然敷居は別に高くないです」

嶋佐「お笑いファンもそうだし、僕らの単独を見に来てくれる人もそうなんですけど。なんだろう……全然怖くないんで、僕らのファンってなにも」

屋敷「異常な熱はないっすね」

嶋佐「そう、みんな中身が大人なので」

屋敷「ほんとにわきまえてます。いい感じですよ、お客さんみんな」

嶋佐「たまに声かけてくれたり、オンラインサロンでファンの方と触れ合う機会もあるんですけど、本当に皆さんできた人が多い。女性1人で来られてる方も多いのでその辺は心配なくという感じはありますね。気軽に来ていただければ」