そう、お気づきかもしれないが、紗栄子の言葉には、拍子抜けするほどエゴや欲、野心のようなものがない。自分の意志で決めたのは「芸能界に入る」ことくらいだった。
「私の一番ラッキーなところは、たどり着いた先々で人や出会いに恵まれているところ。みんなからもらっているものが多過ぎて、見返りが欲しいとも思わないし、むしろちゃんと返さなきゃという気持ちなんですよ。そういう意味では、皆さんに育ててもらったから今の私があるし、子どもたちを養える力をつけさせてもらった。
そもそも芸能の仕事は求められないと成立しない仕事なので、応援してくれる人がいるから、『じゃあ、頑張ろう』と気合を入れられる。私、自分から『モデルです』と言えるほどの自信はないんです。それでもカメラの前に立てるのは、みんなが求めてくれている、その気持ちに応えるため。それがないと無理です。
読者のみんなは、私の表面的な部分ではなくて、内面までしっかり汲み取ってくれるから、心身ともにコンディションがいい状態で撮影に臨まないと見透かされてしまう。できるならポジティブな姿を届けたいと思うので、撮影のだいぶ前からトレーニングやケアに集中して、自信が持てるまで努力を続けられるんです」
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sweet編集部
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