――渡邉さんはあこ子という役の上では、ストレートに気持ちを伝えることができる猪突猛進な明るいキャラクターでしたが、撮影以外の場所でもそのキャラを発揮されていたということですか?

木村「そうですね、あこ子という役と同じくらい明るい方でした。たくさん引っ張ってもらいつつ、僕自身もお芝居の中では皆さんを引っ張っていけるような意識を持って臨めたと思います」

――作品を観た上での感想ですが、渡邉さんや齊藤なぎささんの方が主導権を握っていそうですよね? どちらかというと男子が振り回されている的な印象を受けました。

木村「そうですね。役柄としても女のコのほうがキャラが強いので(笑)」

――あこ子と直己として、2人の間合いや空気感はどのように作っていったのでしょうか?

木村「台本に書かれていない部分に関しては、それぞれのカットごとに自分たちで話し合いながら空気感を作っていきました。たまに、急に本番でアドリブが来たりすることもあって(笑)。あとは、あこ子メインの撮影の後ろで(直己が)映り込んだりしているシーンなんかも、二人の関係性がわかりやすい場面だと思うので、そういう部分もしっかり相談しながら作り込んでいきました」