――声だけで演じるというのは、すごく難しいことだと思いますし、声優の方々の凄さを作品を観るたびに感じるのですが、声優というお仕事をされていて一番辛かったこと、逆に声優でよかったと感じた瞬間など教えてください。

辛かったことは、単純に力の差とか才能とか一生届かないものなんじゃないかとか、思い込みもあったと思うんですけど、そういうのを実感したり強く思った時ですね。それこそ仲のいい同輩に思ったこともあったし、自分は肩を並べていたいけど並べられないのかな、とかね。

でも年々それを楽しむコツだったりとか、やりたいこと、向いてることをやっていこうとか、なんかそんなふうに舵取りもできるようになったりして。その辺は大人になってるのもあるし、先鋭化された結果かなと思いますね。

出会ってきた人だったり作品だったり、いろんなものに恵まれていて、未だにちょっと夢見がちですね。

楽しいおもちゃに夢中になってるみたいなマインドを持ったまま、まだいられているから、それがすごく楽しい部分というか。未だに夢中になれているので。自分がすごく楽しいって思ってる、やりたいことをやれていますね。声のお芝居ができることが1番楽しいことです。同じ熱量で語り合って一緒に夢見ている、夢見がちな仲間もいて、恵まれてるなって思います。

 

――推していること・モノ・人などはあります?

僕はやっぱり、松岡禎丞と内山昂輝という役者は推してますね。ずっと推してるって言うと変な話なんですけど、すごく意識している2人で…。

あんまり記憶がなくなることはないんですけど、もう記憶がないぐらいゴリゴリに酔っぱらったことがあって、その時に僕が「松岡と内山昂輝が好きだ!すごいんだ!」っていう話をずっとしてたらしいんですよ(笑)。記憶なくてもそれ言ってんだから、本当にそうなんだって。

もちろんほかにも素敵な役者さんはたくさんいらっしゃいますけど、この2人はもう昔からずっと意識してるし、大好きだし、一緒の現場というか同じ業界にいる同世代として、本当に心強いなって思わされる2人ですね。

 

――ありがとうございました!