Q.20代ラストイヤーだと思います。この10年を振り返ってみて「これには情熱を注いだ!」と自信を持って言えることはなんでしょうか?

🍑「僕、年齢を重ねてる感じがあまりしなくて。今の状態が一番、ダンス的にもドーンって上がってきてる感じがするから、あんまりそれを感じないんですよね。

この10年を振り返ってみて、一番情熱を注いだのはやっぱりライブですね。ライブに関しては、毎年、何万人、何十万人と見てもらうものを作ることができるっていうのは、すごいありがたいことだし、気合いの入ることなんで、そこだけは本当に妥協せずにやってこれました。

そこに自分が携われるのも、自分が情熱を注いでいるからこそかなというのがあるので、全然苦ではないし、『あの時のライブは…』みたいな話をしていただけると、嬉しいというか、自分としても誇らしいし、『あの時みんな辛かったよな』とかも、それがあったから今回が全然違うものになってるというのもあるので。自分のクリエイティブ脳と、あり方、THE RAMPAGEというグループのライブでのあり方、見せ方を勉強し続けてきた10年でした」

――ライブの見せ方は無限大ですか?

🍑「そうですね。お金を使えばいいセットや映像とかも作れるんですけど、それをやっても結局は自分たち自身の頑張り具合だったんだなって思うから、やっぱりメンバーみんなで頑張ってきたから、ライブが良かったし、そういう成立の仕方なので、ライブっていうのは不思議ですよね。

クリエイティブなんですけど、結局は自分たちの熱量がどれだけそのライブにあるかで、そのライブが良かったかっていうのも変わってくるかなと思う」

――今年はたくさんステージに立たれて、今もまさにツアー中ですが、同じツアーでも回数を重ねると見えてくるものが違ってきたりするものですか?

🍑「やっぱり毎回自分の体の調子も、客席の見え方も、会場の形状も、お客さんも違うので、本当に毎回が全部、新鮮です。それは面白いですね。

『今日暑っ』って思うだけで、この間とは違うし、『めっちゃ床滑るな』とか、そういう一個一個が気づけるようになってきて。昔は横も上も見れないぐらいこうお客さんのほうにこうなっていた(真っすぐに見るしぐさ)んですけど、今どっちかというと肩肘張らずに『ここをしっかり締めて締めて』みたいなやり方ができるので、そういったところは回数を重ねてきて、だんだんとできてることかなって思いますね」

――観る側としても同じツアーでも、回が変われば、違う印象を受けます。

🍑「多分、僕らも身の回りに起こる出来事とか、感じていることとか、最近の活動のスパンとかも含めて、正直しんどい、疲れてんなぁ、っていう時はすごい爆発力で『わー!』となるし、逆に体力的に余裕がある時はピシッとシャープなライブになったりします。結局僕らも生ものでやってるので、同じものを届けようっていうのもそれは違うと思ってて。そういう面白さはありますよね」