『プリキュア』は優しさだけじゃない。導いてくれる強さがある

── プリキュアシリーズの魅力はどこにあると思いますか?

可愛らしいキャラクターから伝わるキュートな魅力以上に、思いの強さであったり、観ている人を引きつける、まっすぐで芯の通った強さがあるところだと思います。「ひろプリ」や「キミプリ」のみんなもそうですが、それぞれの信念があり、みんなが誰かを引っ張ってくれる。「誰も置いていかないよ」と言ってみんなを助けたり、引っ張っていく姿は本当にかっこいいなと思います。

例えば、高森奈津美さん演じるこころちゃん(キュアキュンキュン)は、見た目は可愛いですが、実は一番武闘派なのかもしれないと思うくらいパワフルなんですよね。意外性もありつつ、背中を押してくれる強さというか現代の人の強さとリンクしているようにも感じました。

寄り添うだけでなく、引っ張っていく女の子たちの強さが描かれていてとても素敵だと思います。

 

── 演じられたテラに対してどんな印象を持たれましたか?また、ご自身と通じる部分はありましたか?

テラちゃんは、すごく世話焼きで憎めないツンデレな子だなと思いました。最初はアイドルが嫌いだと言いつつも「やれやれ、しょうがないな」と面倒を見るシーンが何度もあって。言葉では「嫌い」と言いつつも、人を大事に思う気持ちがたくさんあるのだろうなと思いました。素直になれないところがすごく可愛いんですよね。最後にテラが見せる表情がとてもキュートなので、ぜひ最後の最後まで観てほしいです!

通じる部分としては、何かに影響を受けて自分も強くなれる、というところは分かるなと思います。あとは「その気持ちを私に任せて」と言って引き受ける、責任感を持って行動している姿は、自分と似ているかもしれないですね。

 

── ご自身もライブ活動をされていますが、プリキュアに親近感を感じることはありますか?

歌って踊ることで元気が出ると信じているうたちゃんの気持ちに、すごく共感できます。私もライブで歌うと、ファンの方が合いの手を入れてくれたり、一緒に歌ってくれたりする瞬間に「歌っていてよかったな」と思います。

自分1人で歌っている時よりも、みんながいてくれるからこそライブは完成する。受け取ってくれる人がいるからこそ成り立つ、という感覚が私も共感できました。

声優の内田真礼