ターニングポイントは“中二病”の2役との出会い

── 声優のお仕事をされている中で、ターニングポイントになった出来事や作品はありますか?

デビュー当時、声優になりはしたもののまだ自分自身が何者なのかが分からなかったときに、“中二病”のキャラクターに出会いました。しかも同じ年に2役!

中二病でも恋がしたい!』と『アイドルマスター シンデレラガールズ』という作品なのですが、こんなにも個性のあるキャラクターを演じさせていただいて、人に喜んでもらえるんだという経験から、私の声優人生がある意味スタートしたのではないかなと思っています。

1つ1つのキャラクターとの出会いが、まだ知らなかった自分の一面を引き出してくれて、今の私を形作っているように感じます。

 

── 役柄によって声の使い分けをされていると思いますが、日常生活でも無意識に出たり、逆に意識的に声を変えることはありますか?

あります!例えば、打ち合わせなどの真剣な時には、少し声を落としてトーンを下げて話すようにしたり。大人っぽく聞こえるように意識しています。あとは、仕事のステージに立つときだけでなく、打ち上げなどで挨拶する機会がある時は、しっかりハキハキと喋るようにしていますね。時と場合によって、使い分けています。

── ライブ前やオーディションなど、大事な日の前日や当日に必ず行っていることはありますか?

私は汗をかくのが好きなので、お風呂に長く入ったり、サウナに行ったりしています。最近はサウナも少しずつ我慢できるようになってきて、10分くらい入って汗をしっかりかくと、次の日スッキリするんです。

 

── 内田さんは緊張される方ですか?緊張したときは、どのように気持ちを落ち着かせますか?

すごくしますね! 私はステージに上がる瞬間まで緊張していることが多いのですが、舞台に出て一声でも話すと緊張が取れるんです。「皆さん!」と言うと緊張が取れます(笑)。

これは不思議なのですが、オーディション前も「ハッ!ハッ!」と声を出すと緊張がほぐれるんですよね。

我慢して緊張をため込んでいる時が1番ダメなようなので、あえて本番前はスタッフさんとたくさん話して、いつもの自分で本番に臨むようにしています。

声優の内田真礼