── 「レゼ篇」では、デンジがこれまで見せてこなかったような純粋な恋心や葛藤が強く描かれていると思いますが、戸谷さんはデンジの感情をどのように掘り下げていきましたか?

基本的なデンジの欲望みたいなものは、TVシリーズの時に積み重ねてきたものがあったんですけど、レゼが出てきたことによって自信を持つようになったというか(笑)。身近なレゼに対して「付き合えるかも」みたいな、ワクワクした気持ちは特に前半部分で持って演じていました。

そこにたどり着くまで、上田さんのレゼの演技がすごく手助けしてくれましたね。

 

── 「レゼ篇」を通して、デンジというキャラクターから新たに発見したことはありますか?

今までは、デンジって素直だから思いのままに行動する、みたいなところがあったんですけど、レゼと話しているときって、意外と感情をあまり表に出さない、ちょっとスカしている部分が新しく出てきたなと思いました。すごく可愛いと思っても直接は言わないとか。年相応の恋愛観があるんだなと思いました。

 

── 今回、デンジとレゼのカフェや夜の学校、花火大会とデートする場面はどれも印象的ですが、戸谷さんご自身は理想の夏デートなどありますか?

うわぁーいいですね!夏の夜は情緒があるなと思うので、それこそ花火もいいし、ちょっと静かな場所が好きなので、蛍や星を見に行ったりとか。静かで虫の声しか聞こえないような場所を散歩するのもいいですね。

デンジ役の声優、戸谷菊之介