祖父が遺したやさしいサプライズ、そして孫と祖母とが紡ぐ家族の温かさを描いた映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』。主演の豆原一成さん(JO1)と、主人公の恋人役を務める八木莉可子さんを、今回はフィーチャーしました。撮影裏のエピソードから、お二人のプライベートまで……♡ たっぷり深掘りしていきます!
豆原一成(JO1)、八木莉可子
──改めて本作へのご出演が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?
豆原一成(以下、豆原)「このお話をいただいたときは、率直に“大丈夫かな”って思いました。最初は市毛さんしかご出演が決まってない段階だったんです。だから自分がダブル主演と聞いたときは“マジか”、“市毛さんと僕が芝居をするのか”と(笑)。どういう作品なのかな?とか考えるよりも先に、そういう思いのほうが大きかったです」
──作品に対して手ごたえを感じ始めたのは、どれくらいでしたか?
豆原「撮影中とは種類の違う不安ではありますが、実は今も“大丈夫かな”って思ってるぐらいなんです。まだ映画が公開される前(インタビュー時)なので……(笑)」
八木莉可子(以下、八木)「大丈夫ですよ」
──私も作品拝見しましたが、すごく感動しました。 八木さんはご出演が決まったとき、いかがでしたか?
八木「皆さん初めて共演させていただく方ばかりで、その中に入らせていただけるのがすごい光栄で嬉しかったです。台本もすごく素敵なお話で、家族の温かさや学び、挑戦することなど、いろんなメッセージの込められた作品だなと思いました」
──特にお好きだったシーンとかはありますか? 
八木「文子(演・市毛良枝)と偉志(演・長塚京三)がたけのこの皮をむいているシーンが、すごく心に残っています。台本を読んでいるときから素敵だなと思っていたんですけど、実際に画で観ると、本当にご夫婦でいらっしゃるような空気感がありました。日常を覗いて見ているぐらい、2人が自然にそこにいて、何気ない会話から愛情が感じられて……。私の出ているシーンでも何もないんですけど、特に好きなシーンです」
──豆原さん演じる拓磨はコーヒー好きでありながら、それを追求する自信がなくて、なかなか将来を見出せずにいる役柄。一方で、八木さん演じる紗季は、インターンとして働いて自分の将来を考えながらも、拓磨を支える良き理解者という印象でした。お二人はそれぞれご自身が演じたキャラクターをどういうふうに受け止めていたか伺いたいです。
豆原「僕もやっぱり拓磨に対しては、もう少し自信を持ったらいいのに……と思うことが多かったです。彼の気持ちも分からなくはないんですけどね。でもやっぱり葛藤したり、失敗したりしながら頑張っている拓磨の姿は、すごく好きです。いい意味でも悪い意味でも人間味があってかっこいいんですよね」
──それでは、少しご自身とは違うなと思いながら演じられていたんでしょうか?
豆原「そうですね。でも好きなものに一直線なところとか、知識をどんどんつけたくなるところなんかは、とても共感できました」
──八木さんはどうですか?
八木「私が演じる紗季は、一見すると拓磨を引っ張っているようにも見えるんですけれど、彼に支えてもらっているところも実は結構ある気がします。
拓磨は、紗季にはない純粋さだったり、“自分に自信がない”ってさらけ出してしまえるような強さがあったりしますよね。彼女は、きっとそういう部分に惹かれているだろうなって思いました。拓磨と紗季、お互い補完し合っている印象を受けたので、彼女には彼女なりの弱さがあることも意識しながら、取り組みました」