【北村匠海×林裕太×綾野剛】「10分後に死んでもいいって思えるぐらい、“今”をやり抜いてきた」(北村)【sweet web独占】

──今回の作品では、すごく複雑な共犯関係が描かれています。難しさなど色々あったかと思うんですけど、現場の空気感なんかはどのように作っていかれたんでしょうか。
北村「関係を成立させるための接着剤となるのはタクヤしかいなかったので、僕がどう立ち回るかで、0にも100にもなってしまうような気がしていました。だから僕は、剛さんから何を受け取るのか、そして裕太に何を渡していくのかっていうのを、一貫して考えていたなと思います。僕がそうすることで、2人はそれを受け取ってくれるし、膨らませてもくれる。信頼関係を持って取り組みました」
──お二人はどう感じてましたか?
林「僕は最初、この現場にいるからこそ、なんか残さなきゃいけないって思っていたんですけど、徐々に匠海くんと剛さんに身を委ねた方が良いなって考えにたどり着いて。僕はとにかく現場で起こったことにシンプルに反応することを大切にしていました。そうするように導いてくれたのが匠海くんで、その背中を見せてくれたのが剛さんだったので、それに倣うようにやっていくことが、ある意味、この現場での正解だったと思います」
綾野「委ねるという言葉が度々出ていますが、匠海が全力で僕に委ねてくれたからこそ、梶谷は人間に戻れたと思います。誰かに委ねられることで、人は人間に戻れる」









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