「緊急避妊薬という選択肢。正しく知ることは想像している以上に自分を守る武器になる!」【長谷川ミラ×産婦人科専門医 重見大介先生対談】
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これまでは医師の診察・処方が必要だった「緊急避妊薬(アフターピル)」。今年、国内で医師の診察・処方箋なしで薬局やドラッグストアで購入できる市販化がスタートし、ニュースなどで目にした人も多いのでは? そこで改めて考えたい、女性が自分の心とからだを守ること。避妊についての正しい知識、そしてもしものときの選択肢となる緊急避妊薬について、産婦人科医の重見先生と長谷川ミラさんが語り合います。
ー予期しない妊娠を防ぐ「緊急避妊薬(アフターピル)」が市販薬として購入・服用できるようになりました。女性にとって心強いニュースですが、前提として避妊はやはり大切。ということで改めて避妊について考えたいのですが、そもそも避妊にはどのような方法があるのでしょうか?
重見先生(以下、重見)「まずは『バリア法』という物理的に精子が腟内に侵入するのをバリアしてしまう避妊法で、代表的な例がコンドーム。もう一つは『低用量ピル』などのホルモン剤。また、一度で長い期間効果が持続する子宮内避妊器具(IUS・IUD)や日本では未承認ですが皮下に埋め込む避妊インプラントなどがあります。そして永久避妊。これは手術によって女性の卵管や男性の精管をふさいだり、切断したりする方法で、一度行うと元には戻せません」
長谷川ミラ(以下、ミラ)「10年前にイギリスに留学していたときに、生理が重くて先輩に相談したことがあったんですが、イギリスでは留学生でも低用量ピルが無料でした。インプラントやIUSも当たり前のように存在していたんですよね。ところが日本に帰国してみると友達に『ピルはポーチの中に入れなよ』と言われたことがあり、まだまだピル=性に積極的というイメージが日本では強いんだなって。というか、なぜ隠す必要がある? 仮に性に積極的だとして何が悪い!?という感じですけど(笑)」
重見「ミラさんのおっしゃる通りで、“ピル=避妊のため=性的”と短絡的に決めつけてしまうようなことは女性だけでなく男性側にもありますよね。また、避妊に対する誤解で言うと、コンドームを使用すれば100%避妊できると思われがちです。行為の途中はつけず最後の瞬間だけ装着すれば失敗することも多いですし、そもそもコンドームの正しい使用方法をわかっていない人が多いのも現実。女性の排卵や生理の出血は周期がずれやすいので、生理が終わった直後なら避妊なしで大丈夫というのも間違った認識です。避妊の失敗については、コンドームが途中で破けてしまうということも挙げられますし、女性側で言えばピルを飲み忘れてしまう、その後の対応を間違えてしまうことで避妊率が落ちてしまう場合も」

ミラ「SEXをする=子どもができるというリスクもあると思ったほうがいいですよね。決して怖いものではないけれど、正しい知識がないと色々なことが起きてしまう。今はメディアでも不妊の特集が多いじゃないですか。そうすると子供はできにくいと潜在的に思っている人も多いのではないかなと。命が生まれる行為をしているという自覚をしっかり持てば、何か気になることがあったときや困ったときに素晴らしい先生や専門家の方達などが発信する正しい情報に辿り着くのでは? と思います」
重見「私見ですが、今はSNSもあり、避妊や性に関する情報を得る機会は昔に比べて格段に増えてきています。リテラシーは前より上がってきていると思うのですが、一方でアダルトコンテンツも目に入りやすいんですね。例えばコンドームをつけないで女性が喜んでいるシーンを見てしまい、それが記憶に残ってしまう。そういう影響が年々増しているような懸念を感じます」
ミラ「避妊をしない、暴力的、同意なしの性行為などのコンテンツは、あくまでもアダルトコンテンツであり、現実の世界ではNGであると認識するべきですよね。それを理解できないのは、そもそも性教育が十分ではないのでは? という気がします」
重見「私は男子校で中高生に向けた性教育も行なっているのですが、性行為に関して話を聞く機会が今までほぼなかったという学校も多いですね。そして、暴力的なアダルトビデオを友達で回して共有したり、実際に痴漢行為をして停学になってしまったというお話を聞くこともあります。国の学習指導要領では性教育は義務教育にはなっているのですが、妊娠の経過や性交、それに伴う避妊の具体的内容については原則取り扱わない規定があるのも事実です」
ミラ「性教育を学校に丸投げしているのも問題ですよね。だって、これは親の責任でもあるから。実際、私の父は私が幼い頃から教えてくれました。sweet読者の皆さんが親になったら、子どもに教育できるような状態でいてもらいたいと思います」
重見「そうですね。避妊についてはどこまで踏み込むかは学校次第、先生次第なところがあるので。全く話を聞いていない人もいますし、ピルの存在自体を知らない男子もいる。そしてそのまま大学生になってしまい、コンドームの使い方を友達やネットで知るという人も多いんです。学校で最低限のセーフティーネットを作りつつ、性や避妊について教えてもらう場や学ぶ場を複数用意することが大事だと思います」
ーsweet読者にアンケートをとったところ、過去に避妊が十分でなかった可能性を感じて不安になったことがあると答えた人は7割以上、最初に不安を感じた年齢は20代が最も多いという結果になりました。こういった声は多いのでしょうか?
重見「過去に中学生の女の子が、全く知識がないまま同級生と関係を持ってしまい相談に来たことがありました。おとなしそうな中学生で、こういう子達もやっぱり世の中にいるんだなと実感した経験はあります。中絶というのは妊娠を一旦諦めましょうという選択をすることで、日本では年間約12~13万件、10代に限っても年間約1万件、1日換算20数件あることになります。避妊に失敗したかも……と思う経験は、10代でも珍しくない、というのが想像できますよね」
ミラ「私も友達に相談を受けたこともありますし、自分が不安になって病院にも行ったことがあります。周りに話を聞くと避妊をしてくれない人もいると…。どんなパートナーを選んでるの!? って気持ちになりました。コンドームをつけてほしいとなぜ私達がアプローチしないといけないの!? そんな男性選ばないで! とsweet読者には言いたい! でも、例えばムードを壊したくない、パートナーに嫌われたくないから言い出せないというのは、男性側だけでなく女性にも非があるような気がします。避妊の話ができない関係性なんて絶対ダメよ! ガールズ!」
重見「男性側からすると、何%の確率で子どもができるのかを考えたことがある人はほとんどいないと思うんです。若くて健康な方であれば、1回の性行為で最大で約30%の妊娠率がある。3回に1回は妊娠する可能性があるということを数字で実感できれば、そんなに多いんだと、男性の気持ちも変わりますよね。妊娠に関しては女性側に全ての負担がかかってしまうというのが事実なので、妊娠出産、緊急避妊、中絶、この過程は知識として持っておくべきですし、パートナーと意識を共有してほしいですね」
ー今年「緊急避妊薬」が市販化されました。読者アンケートでは、存在は知っているけれど、使い方をあまり理解していないという声も多くあり、実際に使用した経験があると答えた人は3割未満。緊急避妊薬とはどのようなものなのか教えてください。
重見「『緊急避妊薬』は避妊に失敗してしまったと思うときに使う緊急手段の一つで、もしものときに妊娠を防止するために服用する医薬品。性交渉から72時間以内に飲むことが必要であり、なるべく早く服用することが重要です。黄体ホルモンというホルモンのお薬で、メカニズムとしては一時的に排卵を抑制する作用があり、受精を防ぐ・受精卵の着床を阻止する作用もあるとされています。ここで気をつけてほしいのは、排卵を遅らせる効果のある薬なので、緊急避妊薬を飲んだ後、数日経つと排卵します。つまり、服用後数日たっているのに、緊急避妊薬を飲んだから大丈夫! と避妊をしないで性行為をすると妊娠のリスクが高まります。これは男女ともに誤解しないでほしいところですね」
ーアンケートでは「緊急避妊薬」の使用で、副作用や将来の妊娠への影響などを不安に思っている、という声も多く見られました。

❶副作用(吐き気、頭痛、腹痛など)が心配 73.0%
❷将来の妊娠への影響 50.5%
❸本当に避妊できるのか確信が持てない 43.1%
❹長期的な健康への影響 29.8%
❺使用することへの罪悪感・葛藤 19.6%
❻「軽率な人」と思われるのではないかという周囲の目の不安 18.5%
❼服用の方法がわからない 12.8%
❽パートナーとの関係が悪くなるのではないかという不安 8.5%
❾特にない 6.0%、❿その他 4.9%
重見「現在、日本で緊急避妊薬として承認されているお薬の副作用は、個人差はありますが吐き気や頭痛、お腹の痛みや胸のハリを感じることも。また、『緊急避妊薬』は一時的に排卵を抑制するお薬なので、月経周期の乱れなどの影響がでる可能性はあるものの、将来の妊娠への影響はないといわれています。」
ミラ「正しく理解することで、『緊急避妊薬』は女性にとってアクセスしやすいものになりますね!」
ー「緊急避妊薬」の処方・購入の流れについて教えてください
重見「①医療機関を受診し、『緊急避妊薬』が必要だと判断できれば医師が処方箋を発行。院内や近くの調剤薬局などで薬を購入し、その場で服薬するというのが多いです。②オンライン診療の場合は自宅で問診をし、処方箋を発行。近くの薬局へ取りに行って服薬もしくは郵送にて受け取りというのが一般的な流れです。③市販化された『緊急避妊薬』の場合は、『緊急避妊薬』に関する研修を修了した薬剤師さんがいる薬局やドラッグストアでのみ購入が可能です。購入・服用には条件があり、店頭でチェックシートを用いた確認が必要となります。男性の購入はできず、薬剤師さんの前での服用が決まりとなっています。また、妊娠が成立している方への販売はできません。購入にあたって年齢制限はありませんし、パートナーや親の同意も不要です」
ーアンケートでは緊急避妊薬の市販化にあたり、不安に思うこととしてこのような意見が挙げられていました。
❶ 緊急避妊薬(アフターピル)さえあれば避妊しなくても大丈夫といった誤解が広がり、通常の避妊をおろそかにしてもよいという風潮になること 48.3%❷ 若年層が適切な知識なしに使用する可能性があること 45.4%
❸ 店頭での薬剤師とのやり取りで詳しく状況を聞かれたりするのではないかという不安 44.5%
❹ 処方箋に比べ、使用方法や副作用、からだへの影響などについて、丁寧な説明が受けられるのか不安 36.7%
❺ 知人・友人に見られるかもしれない不安 27.5%
❻ 購入履歴が残るなどプライバシーが十分に守られるかどうか不安 25.3%
❼ 販売店舗など地域格差が生まれることへの不安 24.1%
❽ 特にない 9.1%、❾ その他3.2%
ミラ「読者が不安に感じている、プライバシーについてはどうなんですか?」
重見「薬剤師による対面相談販売、面前服用となるため、プライバシー保護の観点からパーテーションがある場所などでチェックシートの記入などを行います(パーテーションの有無などの状況は店舗により異なります)」
ミラ「では、現時点で購入できるドラッグストアは全国に何店舗ほどあるのでしょうか?」
重見「厚生労働省の発表によると2月20日時点で約9000店舗*ですが、今後もっと増えていく可能性は期待できます」
*最新の緊急避妊薬の販売が可能な薬局・ドラッグストアの店舗一覧は厚生労働省のホームページをご確認ください
ミラ「私が読者と同じように懸念しているのは『緊急避妊薬』がアクセスしやすいがゆえに、男性にとって『これがあるなら避妊しなくていいじゃん!』となってしまうこと」
重見「男性はホルモンの薬を口から入れる、という経験はほぼありません。からだの中に入れて仕組みを一時的に変えるという理解は必要ですし、そういうイメージを具体的に持つことが大切ですね。また、近所の薬局は日曜日がお休み……などあれば迷わず医療機関に行って欲しいです。『緊急避妊薬』は服薬までのスピードが鍵なので」
ミラ「『緊急避妊薬』が市販化されたのは、決して医療機関に行かなくていいよという話ではなく、選択肢が増えたということですからね。病院に行く選択肢も引き続きある、これはみんなにも覚えておいて欲しい!」
重見「妊娠する可能性というのはどれだけ注意していても誰にでも起こりうる話なので、『緊急避妊薬』を必要とする人がアクセスしやすい社会を作るのが一番大事。私に関係ないという話ではありません。自分の家族や友人がそうなるかもしれない。だから性別に関係なく、このことをまず知っていただいてなるべく早くアクセスして欲しい。そして正しい性教育、避妊に失敗しない方法も大事ですから、それも合わせて皆さんの関心が高まってくれればうれしいです」
ミラ「『緊急避妊薬』の市販化は、いろんなことに疑問を持てるきっかけになると思っています。知識をつけることは想像している以上に自分を守る武器になる。避妊しない男性や避妊について対話することに消極的な男性をパートナーに選ばないという選択もできる。ガールズにはリテラシーを高めるためにも、友達とコミュニケーションをもっと取って欲しいし、たくさんの情報を知ってほしい。話せばネットには載っていなけど現実に起きた情報だってわかることもある。受け身ではなく、自分から情報を取りにいくことが大事だと思います。自分だけでなく、友達や家族のためにもね」
【調査概要】 調査名:緊急避妊薬(アフターピル)についてのアンケート/調査手法:インターネット調査/調査エリア:全国/調査期間: 2026年1月14日~20日/回答者数: 905名
重見大介 先生
産婦人科専門医。Kids Public産婦人科オンライン代表。SNSやネットニュースなどで積極的に医療情報を発信。著書に『病院では聞けない最新情報まで全カバー!妊娠・出産がぜんぶわかる本』(KADOKAWA)などがある。
長谷川ミラ
1997年7月7日生まれ。南アフリカとのミックスで、著名なデザイナーを数多く輩出しているロンドンの名門美大(セントラル・セント・マーチンズ)卒業。雑誌やTVで活躍するだけでなく、自身のバックボーンやブランド、ジェンダーレス、環境問題などを自由に発信。
緊急避妊薬が街の薬局・ドラッグストアで買えるようになりました

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