昨年は“告発系”Youtuberとしてメディアを賑わせたコレコレさん。YouTubeの登録者数は160万人を誇り、YouTubeやツイキャスの生配信では常に10万人以上が閲覧(時には同時接続者数が30万人を越えることも!)。「ライブ配信の王」との呼ばれる10代、20代を中心に圧倒的な人気を得るカリスマです。

そんなコレコレさんは昨年、自身初となる書き下ろしの書籍『告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』を発売。その大ヒットを記念してSWEET WEB独自のインタビュー企画が実現!  著作について、配信について、たっぷり語ってくれると共に「若者たちの駆け込み寺」と呼ばれるコレコレ生放送を再現すべく、リアルなスウィート読者のお悩みにも答えてくれました♡

コレコレさん、配信のきっかけ


広島県生まれの32歳のコレコレさんが学生時代にネットの面白さにハマって配信者としての活動を始めたのが2007年。
「スタートはいわゆる“雑談系”の配信。リスナーからの質問に答えたりリクエストを受けて歌ったり、今で多くのライブ配信者がやっているスタイルでした。面白そうなことは何でもやるタイプで今でも気が向けばゲーム配信もするし、歌も歌う、でもそれだけでは多くの人に見てもらうことは難しい。どうやってリスナーを楽しませるかを追求した結果、“ネット界隈のゴシップトーク”“リスナーからの悩み相談&告発”がメインになりました。今現在、リスナーが求めているのは間違いなく電凸(スカイプや電話をかけること、かかってくる事を意味するネットスラング)による相談&ゴシップですね」

電凸を通じて、今の20代女性は何に悩んでいる?

20代の女性からの支持が厚いコレコレさん。電凸してくるリスナーから読みとる20代の悩みは?
「一言でいうと弁護士を入れないと解決しないような、そんな深刻な悩みが最近多いですね。コロナ禍以降特に顕著なんですが、“金銭トラブル”が多い。『お金を騙された』とか、『仕事で不当な扱いを受けている』とか。以前よりもお金の悩みが多くなった印象ですね」

トラブル多発! ネット恋愛て賛成? 反対?

金銭トラブルに次いでお悩み相談が多い恋愛ネタ。アプリなどネットから発展する恋愛についてコレコレさんの意見は?
「ネット恋愛については賛成派です。今新しい出会いを求めるとしたら、もうネットからしかないと思うんで。ただネット恋愛している人の大半が『会う前から恋に落ちている』んです。要するに会ったこともない人に対して恋に落ちているってことで、それってすごく危険だな、って。極端な話、会う前にオンライン上で盛り上がり過ぎて会ったらすぐにホテル行っちゃうとか……。でもやっぱり会わないと分からないこと会って時間を重ねないと分からないことっていっぱいあるじゃないですか。とにかく会う前から相手を信頼するのはやめること。それだけで余計なトラブルを回避できる確率はぐんと上がります。恋愛は会ってからがスタートです!

『告発』の見どころは?

「これまでにあった相談やゴシップがたくさん載っているので、単純に『世の中いろんな人がいる……』って知ることができると思います(笑)。そして知っておくっていうのは本当に大切なこと。知らないから騙されるちゃうんです。ネットが好きな人こそ、僕の本を読んでもらって『ネットにはこんな危険性があるんだよ』というのをある程度頭に入れておいて楽しんでほしい。それこそネット恋愛のトラブルだったり、お金儲けの詐欺話だったり、情報不足によって同じような被害に遭う人ってたくさんいるんです。僕がどれだけ配信で伝えてもなかなか被害がなくならない。もう『おいしい話は全部詐欺』これくらいの気持ちを持っておいて欲しいです(笑)」

サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の主人公、ホールデンよろしく崖から転がり落ちそうになる子どもたちを受け止め続けているコレコレさん。著書や生配信を通じて、少しでも多くの人が「世の中を知る」きっかけを作ってくれているのです!

悩めるスウィートガールがコレコレさんに誌上凸!


恋に仕事に誘惑も悩みも多い20代。そんなリアルなスウィートガールのアレやコレについて、コレコレさんが特別に相談にのっていただきました。それでは早速、1人目の相談者さんから!

相談者:Aさん(28歳)都内在住/不動産業

地方から東京に出てきて8年、収入も上がり、キャリアも順調ですが、地元の友だちとの生活の差に気づいてしまい悩んでいます。地元の同級生はすでに結婚をして子育てをしていて、かたや自分はまだまだ仕事も遊びも楽しくって……家庭を持つような未来のことなんか考えられません

こんな感じで、30代を迎えてよいのでしょうか?

「なるほどぉ。よく僕のところに相談に来る女性の典型ですが、後押しして欲しい系ですよね?

キャリアも順調で、収入も安定していて、遊びも仕事も楽しいって……めっちゃ恵まれてるじゃないですか。実は結婚して子どもを育てている地方の友だちより、自分の方が楽しいって思ってんじゃないですかねぇ?

僕は結婚して子どもを産んで育てることが偉い、とかそこに優劣をつける考えがおかしいと思う。相談者さんが自分が今楽しい、って思っているんならそのままで良い。とりあえず30代を迎えてください(笑)」


相談者:Mさん(24歳)都内在住/アパレルショップスタッフ

「アパレル業界」というと華やかに聞こえる職業ですが、毎月の手取りは18万未満。東京で1人暮らしするには心もとない収入です。

大きな理由は、毎日店頭で着る服を社販で買っていて天引きされているから。そしてこの手取りの中で服だけでなく、シーズンテーマに合わせた化粧品も旬のモノを毎シーズン購入しなければなりません。

そして、残業代なし・ボーナスなし・まとまった休みなし(有休なんて取れたことがありません)の三重苦。

店頭で着てる服は着まわしまくるので、すぐにボロボロになってしまい結局毎月購入しなければならず、プライベートで着る服なんて、ほぼない状態です。

本職の手取りだけではとても暮らせず、パパ活してやっと生活が成り立っています。大好きで始めた仕事なのに、こんな生活を続けて、私に未来はあるのでしょうか……?


「この方もぉ……後押しして欲しいのかなぁ。

まずパパ活している時点でよくはないですよね。今の方とずっと関係が続く保証はないし、いつか変な人に遭遇して被害にあう可能性もあるし。本当言うともっと稼げる別業種に転職した方がいい。でも結局、今の職業が好きなんですよね。そしたらしょうがないんじゃないかな

正面切って『もっと服が欲しい』とかパパに相談しちゃうのはどうですかね?

僕はパパ活が絶対ダメ、とは思ってないんです。もちろん、トラブルに発展する危険が伴うから単純に肯定する訳ではないんですけど、それをしないと生きていけない人たちがいる、って言うのが残念ながら今の世の中なんで。それを完全に否定しちゃうと、もっとエスカレートした行為、犯罪に巻き込まれたりしちゃうんじゃないかな。それこそ“頂き女子”みたいな詐欺まがいな行為よりはずっとマシ。ただ税金はきちんと払ってくださいよ、っていう(笑)」(※頂き女子の詳細についてはコレコレさんの書籍をチェックしてね!)


相談者:Iさん(28歳) 都内在住/アパレル内勤

仕事は、ある程度のキャリアもあり順調。年相応の恋愛経験もしてきたのですが、現在は絶賛不倫スパイラルから抜け出せずにいます。

今は仕事も楽しいからか結婚願望もなく、一から恋愛するのはめんどくさい……という思いが勝ってしまって今の関係をやめられません。

新たな方と出会い、お付き合いを始めるより今の不倫相手のポジションくらいの方が気軽だと感じてしまっています。

周囲は結婚をしたり、彼氏を作ったりして楽しそうに見えるのですが、私、このままでいいのでしょうか

「う〜ん、恋愛がめんどくさい、って思っちゃってるんだったら、そもそも恋愛できないじゃないですか?
不倫をすることについては、相手の奥さんや子どもの人生を滅茶苦茶にするリスクがあるって事を自覚する、相手の人生を背負う覚悟があるなら、いいんじゃないですか? としか言えない。

僕はこういう質問にはダメって言わないんですよね。だってダメなのって本人が分かってるじゃないですか。何にも響かないと思うんですよ。リスクを教えてあげた方がいい。

それと本当に夢中になれる人がいたら、恋愛がめんどくさいなんて思わないと思うんですよ。一から関係を築くことだってどんなに忙しくても好きな人相手だったら楽しいですよ。今はそんな人が現れてないだけかもしれないですね」


相談者:sweet 専属 LINEライバーsayaka さん 地方在住

私はOLをしながら、「モデルになる」という夢を叶えるべくライブ配信を続けています。配信界の王様、コレコレさんにおこがましい質問ですがリスナーさんを増やすコツ、わたしにも教えてください!

また、私は少しでもリスナーさんを増やすために、なるべくお休みせず、仮に短い時間でも配信するようにしています! コレコレさんは私よりずっとお忙しいとは思いますが、どのように時間の使い方を工夫されていますか? 1日どういうスケジュールをこなされているのかお聞きしたいです♡

リスナーを増やすのって、本当に難しいんですよねぇ。小技程度になっちゃいますが……。

まずは自分のリスナー層を把握すること
例えば僕のYouTubeライブは大体22:30にスタートしているんです。というのも22:30から深夜にかけてのネット利用者の平均は20代前半から後半以降って数字で出ているんです。僕の放送のスタイルはその年代の視聴者が多いので、そこに届くような時間にしている。それを10代の視聴者に届けよう、って思ったら20時代にする必要がある。配信の時間帯を選択することはとても重要です。

それと決まった時間に配信すること
『22:30に配信スタート』をずっと繰り返していると、その時間がリスナーさんの頭にインプットされて定着するようになり、どんどん人が増えていく。

配信の日は、とにかく22:30の配信本番に向けて体力を温存するようなスケジュールにしています。22:30までは何にも力を使いたくない(笑)。大体昼前に寝て、20時くらいに起きて、配信の1時間前くらいにたくさん来ているメールやDMをチェックして連絡して、っていう。会社員みたいな細かい作業をしています(笑)。

配信でリスナーを獲得するのは本当に大変です。才能も大いに関係することですから。でも自分なりに対策をしたり、調べたりすることでいろいろな見方ができるようになるのは糧になると思いますよ」

“暴露系”として取り上げられるメディアイメージと異なり、どんな悩みにも真摯に、優しく向き合ってくれるコレコレさん。自身の信念や正義に基づいて現代の“リアル”を教えてくれる著書や配信、YouTube動画は一見の価値あり。ぜひチェックしてみて!


初の書き下ろし書籍が大好評発売中!


『告発 誰も晒せなかったSNSのヤバすぎる闇』¥1,540(宝島社)

プロフィール/コレコレ

1989年8月12日生まれ。広島県出身。
YouTube、ツイキャス、ニコニコ動画などで活動するライブ配信者、YouTuber。ライブ配信の同時接続者数で日本トップクラスの実績を誇る。生配信で視聴者からの相談や暴露タレコミを受け付け、ネットの集合知を借りながらファクトチェックを進める配信スタイルが若者から熱狂的な支持を得ている。大手メディアも後追いした「ワタナベマホト児ポ法違反」「有名YouTuber・T豊胸事件」など、配信を通じて暴いた有名インフルエンサーのスキャンダルは数知れず。人呼んで「ライブ配信の王」「ネット界の文春砲」「日本一、視聴者の声を聞く男」。
YouTube:コレコレチャンネルKoreTube
Twitter(メイン):@korekore19
Twitter(サブ):@korekore_ch

photo_梶田麻矢[e7]
illustration_いらすとや
WEB EDIT_AKANE MATSUMOTO[SWEET WEB]
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