肌の大敵といわれる、日焼け。紫外線は一年中降り注いでいるため、日差しの強い夏だけでなく、どんな季節でもしっかり対策を行うことが大切です。
しかし、ハイキングやキャンプ、グランピングなど外でのレジャーの際は、気をつけていても日焼けしてしまうこともあります。
そんなときは、諦めず72時間以内に日焼けした肌のアフターケアをしてあげることが大切です。この記事では、日焼け後のアフターケア方法や注意点について詳しく解説します。
毎日降り注いでいる紫外線から肌を守るためにも、丁寧なケアを行いましょう。
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日焼け後は72時間以内のアフターケアが重要!
紫外線を浴びて肌が黒くなるのは、メラニンの増加が原因です。さらに、増え続けたメラニンが排出されないとシミの原因に。
メラニンが増え始めるのは紫外線を浴びてから3〜4日目といわれているため、肌に定着してしまう72時間以内にしっかりケアしてあげることが大切です。
ケアせず放っておくと色素沈着が起こり、シミやそばかすの原因になってしまうため注意しましょう。
なお、紫外線には主に「UVA」「UVB」「UVC」という3つの種類があり、種類によって日焼けの状態が変わります。
「UVA」は肌を黒くしてしまう原因になる紫外線です。肌の真皮層まで到達して細胞を壊してしまうため、シミ・たるみの原因になります。UVAはガラスも通過するので、家の中で過ごす日もしっかり紫外線対策を行うことが大切です。
「UVB」は皮膚の赤みや痛みなど、炎症を引き起こします。皮膚の表皮に届き、シミの原因になります。
「UVC」はとても強い紫外線で、皮膚がんの原因になるといわれていますが基本的にはオゾン層で吸収されるため地表には届きません。
日焼け後のケアの基本
ここからは、日焼け後のケアの基本をチェックしていきましょう。
肌を冷やしてほてりを鎮める
UVBによって日焼けした状態はサンバーンと呼ばれ、軽いやけど状態のようなもの。炎症が起きて赤みやヒリヒリ痛みが出ている状態です。
放っておくと悪化して病院に行かなければならなくなってしまうこともあるため、そうならないよう肌をしっかり冷やしてほてりを鎮めましょう。
- 冷たいシャワーで冷やす
- 濡れタオルを使って冷やす
- 氷や保冷剤を使って冷やす
摩擦が起きると肌の負担になるため、摩擦が起きないよう注意しながらケアしていきます。氷や保冷剤を使うときは、強過ぎる刺激にならないようにタオルに包んでケアしましょう。
たっぷり保湿し水分補給
日焼けをすると、角層からは水分が失われていきます。肌の乾燥を防ぐため、肌をクールダウンしてほてりや赤みが落ち着いたら、たっぷりの化粧水で肌に水分を補給しましょう。たっぷりの美容成分を含ませたローションマスクを使ったパックもオススメです。
なお、日焼け後の肌は炎症を起こし、敏感な状態になっています。刺激を与えないためにも叩くようなパッティングは避け、手のひらなどで優しく丁寧になじませましょう。
美白化粧品でシミ予防ケア
肌が落ち着いてきたら、美白化粧品を使ってシミ予防ケアを行いましょう。美白ケアのための化粧品には、シミを作り出すメラニンに働きかける成分が配合されています。
美白化粧品を使うことでメラニンが過剰に生成されるのを防ぐことができるので、日頃のケアにプラスして、美白成分が含まれる化粧水や美容液、シートマスクなどを使うのがオススメです。
ただし、日焼けしたばかりの肌には刺激になってしまう可能性もあるため、日焼け後すぐに使うのではなく、肌の炎症が治まってから使うようにしましょう。
水分をたくさん摂取する
肌を冷やして美白ケア化粧品でしっかり保湿したあとは、からだの内側からも水分を補給するため、水分をたくさん摂取しましょう。
日焼けしてしまうほど長い時間陽の光に当たっていたということは、からだの中も水分不足になっている可能性があります。脱水症状にならないように、意識的に水分をたくさん摂取するようにしましょう。
部位別! 日焼け後のアフターケア方法
ここからは、日焼け後のアフターケア方法を部位別にご紹介します。しっかりケアをして、美肌を保ちましょう。
顔のケア方法
日焼けをすると、紫外線によるダメージの影響で、肌のバリア機能が低下します。バリア機能が低下すると乾燥しやすく、刺激に敏感な状態に。
しっかりクールダウンして肌が落ち着いたらたっぷりの化粧水で保湿しましょう。顔の肌は皮膚の中でも薄く、非常にデリケートな部分なので、刺激を与えないようにケアするのがポイントです。
洗顔のときも、手でゴシゴシ擦るのはNG。低刺激の洗顔料を泡立てて、たっぷりの泡で洗いましょう。
日焼け後はデリケートな状態になっていて、いつも使っている化粧品でも刺激になってしまうことがあります。普段から刺激が強めの化粧品を使っている人は注意しましょう。
唇のケア方法
唇は皮脂腺も汗腺もなく、皮膚が薄いので乾燥しやすい部分です。紫外線のダメージをダイレクトに受けてしまう部分であるため、唇も忘れずに日焼け後のアフターケアを行いましょう。
基本はリップクリームでの保湿ですが、お風呂タイムのラップパックもオススメです。やり方は簡単で、ワセリンやリップクリームを塗って、ラップでパックするだけ。お風呂の湯気によるスチーム効果でしっとり柔らかな唇になります。
ボディのケア方法
ボディのケアも、最初は冷やすことからです。日焼けした部分に濡れタオルを当てたり、足や手であれば洗面器に冷水を入れて冷やしてもいいでしょう。
肌をクールダウンさせる効果のあるボディローションを使うのもオススメです。ボディは面積が大きいので、遠慮なくバシャバシャたっぷり使えるモノを選ぶといいでしょう。
お風呂のときは、シャワーだけの場合も湯船に入る場合も、ぬるめの温度に設定します。痛みや赤みがある場合は入浴は避けて、ぬるめのシャワーだけにしましょう。
髪の毛のケア方法
肌だけではなく、髪の毛も同じく紫外線のダメージを受けています。摩擦すると更に髪の毛を傷めてしまうことになるので、普段よりも優しく丁寧なケアを心がけましょう。
頭皮の炎症が落ち着いてきたら、まずはシャンプー前に優しくブラッシング。その後、低刺激シャンプーをよく泡立てたら髪を包み込むようにして洗いましょう。
トリートメントは毛先など傷みが目立つ部分を中心によくなじませます。蒸しタオルで包んで5分ほど置いてから流すと、しっとり感がアップするのでオススメです。
なるべくドライヤーを使う時間を少なくできるよう、タオルドライでしっかり水気を取ってからヘアオイルで髪を保護しつつドライヤーで乾かしましょう。
日焼け後のアフターケアのポイント
ここからは、日焼け後のアフターケアのポイントをご紹介します。ポイントを押さえて、効果的なケアを行いましょう!
1ヶ月間は美白化粧品でケアを続ける
紫外線ダメージは蓄積していきます。日焼けの後は、約1ヶ月は続けて美白化粧品でしっかりとケアを続けるといいでしょう。
美白化粧品にはメラニンの排出を促したり、生成を抑制することで未来のシミをできにくくする効果が期待できます。普段からしっかり日焼け対策をしている人も、長く日差しを浴びた日はいつも以上に美白ケアに気を使ってあげるのがオススメです。
からだの内側からのインナーケアを行う
日焼け後は体内のミネラルが不足するため、ミネラルを豊富に含むミネラルウォーターや天然水で水分補給しましょう。
また、日焼け後の肌に有効なビタミンをしっかり補給することもポイント!
- ビタミンC……シミのもとになるメラニンの生成を抑える働きや抗酸化作用がある。ビタミンCは水溶性ビタミンで体内に蓄積できないため日頃からこまめに摂取することが大切。キウイ、いちご、パプリカ、アセロラジュースなどに豊富に含まれる
- ビタミンA……紫外線によって発生する活性酸素を除去する抗酸化作用がある。脂溶性ビタミンのため油と一緒に摂ると効果アップ。人参、春菊、レバーなどに豊富に含まれる
- ビタミンE……老化に対抗するビタミンとも呼ばれ、抗酸化作用や肌の新陳代謝を促進する作用がある。アボカド、アーモンドなどに豊富に含まれる
上記のようなビタミンを積極的に摂取しましょう。なお、食べ物から十分に摂取するのが難しい場合はサプリメントを活用するのもオススメです。
日焼け止めはしっかり落とす
日焼け止めが肌に残ったままになると、毛穴に詰まって黒ずみやニキビの原因になることも。ウォータープルーフではない場合も、しっかり汚れを落とせるオイルクレンジングを使って日焼け止めを落とす必要があります。
ゴシゴシこすらないよう丁寧に落としましょう。
日焼け後の注意点&やってはいけないNGケア
日焼け後に誤ったケアで肌に刺激を与えると、肌の修復が遅れたり、シミなどの肌トラブルにつながったりしてしまうことも。ここからは、日焼け後の注意点&やってはいけないNGケアをご紹介します。
熱いお風呂に入る
日焼けをした後は、熱いお風呂に入ることは避けましょう。熱いお湯に浸かった後はからだが熱を発散する際に皮膚から水分や脂質が抜けていってしまい、肌の乾燥が進んでしまいます。
また、日焼け後の肌を温めると炎症や痛みにつながるため、ぬるめのシャワーを短時間浴びるだけにしておきましょう。
皮を剥く
日焼け後しばらくすると皮がめくれてきますが、自分で無理に皮を剥かないようにしましょう。めくれてきた皮の下の肌は未熟なため刺激に弱く、紫外線の影響を受けやすい状態です。
しっかり肌を保湿して、生まれ変わった新しい肌組織を保護しましょう。
日焼け後のアフターケアで美肌キープ♡
日に焼けてしまったら、72時間以内にしっかりとアフターケアをしてあげることが大切です。
日焼けした後の肌は紫外線のダメージによってデリケートな状態になっているため、ゴシゴシ擦ったり、刺激の強い化粧品を使ったりせず、低刺激のケアアイテムを使って丁寧なケアを行いましょう。
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