気になる旬の美容情報をベテラン美容ライターの夏目 円と橋本優香が隔週でお届けする美容連載♡
第14回目は、NY、ロンドン、ミラノ、パリと世界のランウェイ24 SSに帯同したM・A・Cトップアーティストに聞いた、2024年に流行るメイクトレンドを紹介します。

 

Photo by Alonzo Maciel

パンデミック以降、
顕著だったプレイフルなルックは“洗練”へと移行

フレッシュな果実、虹色に輝く真珠、光と影など、自然界からインスパイアされた生命力にあふれたモチーフが多かった2024 SSシーズン。

M・A・Cシニア アーティストの池田ハリス留美子さんは言う。
「年齢・人種・性別を超えて、トレンドを自ら選び取り、個性とブレンドして溶け込まれる柔軟な姿勢がスタンダードになるだろう」と。

そう、トレンドはひとつではない、何を選び、それを自分とどう合わせるかが来年の鍵でもあるのだ。

池田ハリス留美子さん。M・A・Cシニア アーティストとして日本チームを束ねる存在に。 2002年にM・A・C入社。2007年に渡米し、KABUKIに従事。ニューヨーク・コレクションや東京コレクションなど多くのバックステージでの経験を持つ。

フレッシュなツヤのある透明感を意識しよう!

「フレッシュなツヤのある透明感が大事です」と池田さん。パールスキンもトレンドのひとつだと池田さんはいうが、注目するべきはフレッシュなツヤチークだ。

「ファッションでも洋服でドレスアップしたら、靴やヘアスタイルなどをドレスダウンさせると素敵に見えたりしますよね? その価値観をメイクにもしてみてください」(池田さん)。

カラーのトレンドは、みずみずしい果実を連想させるアプリコットカラー。内側からじゅわっとあふれるようなツヤと温かみのある血色感がポイント。

「チークは広範囲に広げ、境目を溶け込ませるようになじませるのがポイント。さらにCゾーンは頬骨からこめかみに向かって引き上げるようにのせることで、リフトアップした印象に!」(池田さん)。

クッションのように弾むようなユニークなテクスチャー。2024年はアプリコットを彷彿させる「チア― アップ」がイチオシ。グロー プレイ ブラッシュ チアー アップ \4,730(M・A・C)

2024年はチークをメインに、
リズミカルな対比を

もぎたての果実のような血色チークというのがポイントだが、他のアイシャドウやリップはどうすべきなんだろう。

「頬はもちろんですが、もうひとつ、目もともフレッシュなツヤの透明感が大事です。さらにリップはふんわり柔らかなセミマットに。質感の対比で見せるリズミカルなワントーンメイクが春夏には最適です」(池田さん)。

 池田さんいわく、目もとは奥行きが大事なので、マット、パールの異なる質感を合わせることを提案している。リップはセミマットだけど、同系色で合わせると、たちまちイキイキした印象になるという。

マットなベースカラーで陰影を作り、太陽の陽射しを浴びたようなブロンズカラーで光を差し込む。6色アイパレット。コネクト イン カラー アイシャドウ パレット x 6:ブロンズ インフルエンス \7,150(M・A・C)
鮮やかな発色なのに、ウルトラモイスチャーマットの仕上がり。熟したアプリコットのような色合い。M·A·C ロックド キス インク リップカラー ブラッシング \5,060(M・A・C) ※2024年1月1日発売

さぁ今年の“顔”にバイバイして、
来年の自分を磨きはじめよう!

2024年大注目のメイクアップトレンドをお届けしました。旬顔をつくるためのヒントを誰よりも先に押さえて、新しい一年をフレッシュに迎えたいですね。最後に、池田さんに来年、#アプリコットクラッシュに合うヘアとファッションについて聞いてみました。

「髪は個性を活かし、自然なカールを残したスタイルがフィット。生え際はクリーンに整えることで、計算し尽くされたナチュラルなスタイルへ。ファッションは軽さのあるシアーな素材を取り入れることで、春夏らしいフレッシュなムードになると思います」

まずは、アプリコットカラーのチークを手に入れたいですよね?

 

M·A·C www.maccosmetics.jp