メンズにはなかなか理解してもらえない女性の生理痛やPMSなど心やからだのこと。女性特有のからだ悩みに寄り添ってもらいたいと感じているスウィートガールも多いはず。そこで、メンズが日頃感じている女性のからだに関する疑問を集めてみました!

教えてくれたのはこの二人!

ラブピースクラブ
山本あやのさん
女のコ
フェムテック専門店ラブピースクラブの広報担当。国内外のフェムテックブランドのセレクトも行っている。

東京美容クリニック
理事長 山村菜実先生
女のコ
産婦人科医と抗加齢医学会専門医を取得後、美容皮膚科・美容外科・美容婦人科を行う東京美容クリニックを開設し女性の悩みに寄り添う。


“男性にももっと女性のからだについて知ってほしい!”

「メンズって、女性のからだのことをわかってない」。そんな女性たちの悩みをショップで耳にするというのが、フェムテック関連の商品を扱うラブピースクラブの山本さん。

「ショップにはパートナーとのやり取りをきっかけに相談に来る女性もいらっしゃいます。例えば、セックスのあとに『膣がユルい』と言われて、骨盤底筋を鍛えるアイテムの購入を考えていらっしゃる方がいたり、他にも男性が持ってきたローション(潤滑剤)で自分の肌が荒れてしまったので、彼に任せていられないと自分で買いに来られた方もいらっしゃいました。
そういった『どうなっているんだ』っていうエピソードは数え切れないほど。男性は女性のからだに対しての知識が少ないと改めて感じます」(山本さん)

「20代後半でお付き合いをされていると今後の結婚や妊娠・出産などのライフステージの変化も色々起こる時期なので、これから直面するかもしれない『不妊症』などに関しても知っておくことが大切かなと思います。
けれど、メンズが自主的に調べてくれることは難しいので、女性側から働きかけることも必要。こういった特集記事を、パートナーに見せるということから始めるのもいいと思います。

「女のコって大変なんだな」と理解してもらうことが、知識を深めるきっかけになると思うので。女性の辛さを理解していたわる気持ちがある男性を育てる意識も女性には必要」(山村先生)

女のコ

ただ女性のからだについて話し合う機会はなかなか作れないもの。

「オススメなのは『こんにちは!生理 生理と仲よくなるために大切なこと』(集英社)
という絵本。女性のからだを理解していない男性にも読みやすい内容になっているので、パートナーに『読んでみて』と渡していただくのもいいかと思います」(山本さん)

最近では生理の不快感を軽減するアイテムやセルフプレジャートイなどのフェムテックにも注目が集まっている。

「スウィート世代はファッションや美容、新しい物への感度が高い方が多いかと思うので、まずはデリケートゾーンのケアなど身近なフェムケアからスタートしていただくのがいいのではないかと思います。
毎月の生理に関しても今は月経カップや吸水ショーツなど、生理の煩わしさを軽減させるアイテムが登場しているので、一度新しいものに見直しを図ることもオススメです」(山本さん)

また、女性自身も自分のからだは自分で守るという意識が大切。

「セックスすることはもちろん、避妊に関しても、相手任せにするのではなく、自分の意志で決定することが自分を大切にするということ。また、自分のからだに不安や異変を感じたら、自己判断せず、専門医に相談することも大切です」(山村先生)

お互いに思いやりを持ってからだについての知識を持つよう意識することで、パートナーを始め周りの男性とよりよい関係を作ることができるはずです。


男のコ100人に女のコのからだのこと聞いてみた!

女のコ

PMSって知ってる?

いいえ 67%
なんとなく 19%
はい 12%
その他 2%

PMS(月経前症候群)に悩んでいる女性がいることを知らないというメンズが70%近くいることが驚き!


女性のからだについて女性から怒られたエピソードを教えて

“生理のときに無理に誘って怒られた”
“なんでそんな機嫌悪いの?と言ったら激しくキレられた”
“生理なら仕方ないと言ったらなぜかイラつかれた”
「PMSの間や生理中は、いつもなら通じる冗談も通じないこともあります。女性がイライラしているときは男性は余計なことは言わないのが一番と心得ましょう!」(山村先生)


生理についてどれくらい知ってますか?

なんとなく知っている 34%
あまり知らない 31%
分からない 25%
人に説明できるくらい知ってる 6%
その他 4%

PMSよりは「知っている」という人の数がだいぶ増えたものの「月に1回くるもの」というだいぶざっくりとした知識しかない男性が多数。


学生時代に女性のからだや生理、セックス、妊娠・出産について学びましたか?

なんとなく 35%
いいえ 22%
はい 18%
まったく学んでいない 18%
その他 9%

「日本の性教育が未熟だということも原因のひとつ。今後は学校だけでなく家庭でもしっかり性について学べる環境を作ることが大切」(山本さん)