THE CURSE
U-NEXT 『THE CURSE ／ザ・カース』

サブスク　ザ・カース
ブラックコメディとしても全然笑えない！これは、一筋縄ではいかないクセの強過ぎるアメリカの異色ドラマ。制作はA24とSHOWTIME、登場するのはエコライフ、リアリティショー、アート、先住民文化へのリスペクト、主演にオスカー女優のエマ・ストーン。

と聞いて、おしゃれで“意識高い系”？と思わせるが、実はそれをことごとくイジリまくり、バサバサ斬りまくるのが本作の面白さなのだ。

舞台はネイティブ・アメリカン住民とアーティストの多いニューメキシコ州の町。エマ演じるウィットニーと夫アッシャーは、その町で魔法瓶構造のエコハウスを売ろうとする不動産業者で、地元民の雇用を生むためカフェやショップを開店し、地元アーティストを支えて地域振興も図る……
サブスク　ザ・カース
のだが、PRのためのTV番組出演によりその化けの皮はどんどん剥がれていく。優柔不断で不安症の夫は、事態の混迷は、貧困層の少女に言われた「呪ってやる！」という言葉のせい？とじわじわビビり、妻にウザがられ始める。地元民にアウェイ感をくらってもどこまでもいい人ぶるウィットニーを演じるエマのとてつもなくコワい偽善笑いは一番の見どころ。

夫役だけでなく一部で監督・脚本も務める気鋭人気クリエイター、ネイサン・フィールダーは、いたずらをしかけるように観る者を戸惑わせまくる。
サブスク　ザ・カース
全編に漂う気まずい感覚と毒を味わわされているうちに、頭はグルグル＆モヤモヤ。
そして、物語が十二分に煮詰まってからの、ラストのナナメ上方向へのぶっとび感たるやもう……。ぜひ観て唖然として、この怪作の“呪い（カース）”にかけられてくださいまし。

『THE CURSE ／ザ・カース』
story：ウィットニー（E・ストーン）とアッシャー（N・フィールダー）夫婦は、ニューメキシコ州の町で新しいエコ住宅“パッシブハウス”普及のためリアリティショーに出演し番組レギュラー化を目指すが、行く手には多くの困難が待ち受けていた。

監督・出演：ネイサン・フィールダー／監督：デヴィッド・ゼルナー、ネイサン・ゼルナー／出演：エマ・ストーン、ベニー・サフディ　ほか／現在、U-NEXTにて独占配信中

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