―福島出身の路上シンガーソングライターっていう設定も、時田と椎名にどうからむのか全然分からなかったですよね。

中村:実際に撮影が始まる前までは、いったいどういう感じになるのか、不安半分楽しみ半分でしたから。

豊川:でも、白石さんもすごく素敵な不愉快芝居をやってくれたましたよね。さすがだと思いました。

―すごく気になったんですが、セリフは全部脚本どおりなんですか?

豊川:基本はそうなんですが、アドリブも採用されてますね。僕が適当に遊んでたのが使われてて、「監督、そこ切っていいのに」って思いました(笑)。

中村:椎名のアドリブは結構多かったんですよ。椎名は時田をいじるんで(笑)。しかも、いじりがあってシーンが締まるみたいなところがあるので、かなりアドリブが入ってます。それに、間合いや動きは台本に書ききれないから、現場でやってみて決まっていきましたね。

豊川:あと、時田はちょっと動くだけで空気がぐわって変わったりするんで、そういうところは現場でやってみてから加減をする、という感じでした。それもまた楽しかったんですけど。

―撮影に入る前から「ライバルは『相棒』です」とおっしゃってらっしゃいましたよね。

豊川:え? そうだった……忘れてました(笑)。こちらはまだシーズン2なので、あと15シーズンくらいやらないと追いつけませんよね(笑)。

中村:追いつき追い越せ……、って、追いつけるのか?(笑)劇場版ができたら追いつけるかな?

豊川:それ、できると思うんですよ。だって、時田と椎名は刑事じゃなくてもいいから(笑)。職業は別になんでもいい。

中村:謎の師弟関係さえあれば(笑)

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