―さて、最後の質問。お互い共演してのいいところはお伺いしましたが、逆にお互いに「何してくれちゃってんの」みたいなことはありました?

豊川:何してくれちゃってんの……って(笑)。

中村:最後までそんな振りですか(笑)。

豊川:どっちかって言うと、時田さんは受け手側の役なので、何してくれちゃってんの、なんてとんでもない。中村くんに引っ張っていただいた、というのが本音です。しかも、どんな球を投げてくるかなって本当に楽しみで、それに対して自分がどういう風なバッティングをするのか。それがほんとになんか楽しみだったんですよ。しかも、投げて打つ瞬間に、芝居が決まっていくっていうのが、ワクワクしかないんです。

中村:僕もそうでした。しかも、今回はそこにもう一人。

豊川:そうそう。白石さんも結構な変化球を投げる人だったんで。

中村:そっち投げるんかい。みたいなことの連続でしたよね(笑)。後半なのであまり詳しいことは言えませんが、僕がすごく覚えてるのは、ちょっと切ないシーン。麻衣ちゃんがアコギをポロロンって弾き始めたところ。あれがもうたまらなく楽しくて(笑)。

―あれ、笑いこらえるの大変。

中村:いやもう、ほんとその通りで。

豊川:愛おしいですよね。

中村:自分を追い詰めないとできない仕事が続いてたとして、『No Activity』の仕事が来たとしたら最高。

豊川:これをライフワークにできたらどんなに幸せでしょうね(笑)。

『No Activity』シーズン2

story:ベテラン刑事・時田(豊川)と若手刑事の椎名(中村)は、張り込みを抜け出したばかりか、麻薬取引の容疑者を逃してしまう。その取引の一部始終を目撃してしまった路上ミュージシャン柊冬花(白石)と行動を共にするのだが……。

監督:英勉/脚本:じろう(シソンヌ)/出演:豊川悦司、中村倫也、木村佳乃、清野菜名、高橋克典、清水尋也、白石麻衣、岡部大 ほか/配信:9月13日より、Amazon Prime Videoにて独占配信開始

© 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates