――このあとは東京ドームにかけて「東京」についてお聞きしたいと思います。

Q.18歳で上京したときの思いを教えてください

🍑「『ここで絶対成功してやる』みたいな気持ちは全くなかったんですよ。上京した日、品川から新宿まで行く間の山手線で、人の多さと、人間の冷たさ、足の速さ、全部にカルチャーショックを受けて、もう行った瞬間から『帰りたいな』と思いました。

自分はキャリーケースを持ってるじゃないですか。帰宅ラッシュで、サラリーマンの方とか学生さんに押し出されて、一駅一駅、駅に着くたびに僕も外に出てってやってる間に、『もう岡山に帰りたい』って、夜泣きながら、母親に電話しましたね。でも、THE RAMPAGEのみんなと毎日電車に乗って、リハーサルして、武道館※1のために頑張ってる日常っていうのが、だんだんと楽しくなってきて。みんなでご飯を食べに行ったりとかしてるうちに、ずっと一緒にいたいっていう気持ちが出てきて頑張っていけました

※1:武道館: EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION(PBA)の最終決戦。2014年4月27日、日本武道館で行われた。

Q.東京で一番思い入れのある街は?

🍑「葛西臨海公園ですね。PBAのリハを学芸大学のスタジオでやってたんですけど、リハが終わってもみんなで『まだ練習しよう』ってなって。今だったら渋谷とかのスタジオを取るじゃないですか。でも、その時、『葛西臨海公園の外でダンスできるよ。水族館とか観覧車もあるから楽しいよ』って、電車に乗ってみんなで行ってました。いまでもディズニーランドに行く途中に通ると、懐かしいなと思いますね。

学芸大学のスタジオは駅からまぁまぁ遠いんですよ。今だったらタクシーに乗っていくけど、昔は駅から10分とかみんなでしゃべりながら行って、リハーサルして、コンビニでホットスナックを食べながらまた歩いて帰って、寮まで一緒、みたいのを死ぬほど毎日やってたんで、今考えると青春ですね。いまでも一人で学芸大学は行きます。古着屋さんもあるし」