ピラティスとヨガの違い

01|歴史の違い

ヨガは、インダス文明時代にインドで宗教的思想に基づいた修行法として用いられており、元々、身体の健康法としてではなく、精神の安定を重視していました。一方ピラティスは、戦争中の負傷兵士に対するリハビリを目的に発展してきました。

02|呼吸法の違い

ヨガの呼吸法は「腹式呼吸」です。意識は呼吸に集中し、深くゆっくり腹式呼吸を行うことで、副交感神経を優位にする働きがあり、リラックス効果を得ることができます。一方ピラティスは「胸式呼吸」で、肋骨を前面や背面、横に広げるように深く呼吸します。「胸式呼吸」は活動時に活発化する交感神経を優位にする働きがあるため、脳が活性化され筋肉も活動的な状態となり、頭も身体もすっきりとして集中力が高まります。

03|身体の動かし方の違い

ヨガは、身体をストレッチするようなポーズで数秒間キープし、深い呼吸をしながら静止姿勢を保ちます。ヨガの動きでは、筋肉の柔軟性を高めるポーズや、体幹・肩関節周辺のインナーマッスルを強化していくポーズが主に使用されます。一方ピラティスは、同じリズムで動き続けていくのが特徴です。関節や背骨の流動性を高める運動を中心に行っていきます。背骨や骨盤などの位置を正しく整える動きを行うため、反復の回数よりも正しいポジションを重視します。

ピラティスマシーン