そんな紗栄子は、今年38歳(見えないけれど!)。

「以前は撮影前、2週間あれば自分の理想の体形へコンディションを整えられていたけど、基礎代謝はどうしても落ちてくるからそれが難しくなってきたのは事実。食生活が乱れたり体調を崩したりすると、元に戻すのに時間がすごくかかるようになりました。だから代謝を上げるために、筋力アップさせるためのトレーニングが必須になったんです。前はできたチートが今はもうできないし、サボっている暇もない(笑)。

でも、肌に関しては年齢相応の年の重ね方をしたいと思えるようになってきたかな。童顔なこともあって、若さに固執していそうに見られることが多いんだけどね。少し前まではTOTOの便器のような、潤いのあるツルンと滑らかな美白肌を目指していたこともありました。でも、さすがにそれは難しいって気づいた(笑)。

シワやハリ不足といったエイジングサインも少し感じるようになってきたけど、笑って横に入るシワに一喜一憂しないで、ヘルシーでいたいなと。笑顔で過ごせている証拠は残していきたいし、むしろ増えてほしいって思っているくらい。ただ、眉間や口まわりに入る縦のシワはちょっと感じが悪いから、それはボトックスとか、美容医療に頼ってもいいのかも。日々のケアとプロの手に頼る部分を、いいバランスで共存させていきたいですね」。

そんな風に笑いジワを受け入れられるのは、きっと基礎的なケアを毎日しっかり行っているという自信があるから。具体的に紗栄子は今、日々どんなケアをしているのだろう?

「今回のオトナスウィートの撮影のために、ここ数カ月は週3、4回パーソナルトレーナーについてもらって、ボディのシルエットを整えるウェイトトレーニングをしています。トレーニングは、その時々で自分のからだが求めているものを組み合わせるようにしているんです。

喘息持ちだから、呼吸が浅くなっているな……と感じるときは、ピラティスでしっかり肺を動かして、深い呼吸を意識しながらからだの柔軟性を高めるほうへシフト。からだの声を聞いて、そのとき必要なことを取り入れることで、ストレスのない状態がキープできてバランスを保てている感じがします。

肌はトラブルが出たらすぐクリニックやエステに飛び込むようにしているけど、何より大事にしているのは日々のスキンケア。どんなに疲れていても毎晩入浴はマスト! 巡りをよくして、その日の汚れはその日のうちにリセットします。たとえ短くても質のよい睡眠をとるために、お湯に浸かることをとっても大切にしています。シャワーだけで済ませることは、絶対にないですね」

ちょっとした不調にすぐ対応できるのは、常に自分自身のからだと向き合い、継続したケアの賜物。

「私ね、毎日を100%全力で生きたいんです。好きなことを仕事にさせてもらっていることもあって、今、ナチュラルに楽しんで働けていることにすごく感謝しているの。だから、体力不足や不調のせいで、日々の歩みを止めるのは絶対に嫌なんです。

体力をつけるために運動をして、タンパク質中心のバランス重視の食事を摂って、腸活を意識して胃腸に余計な負荷をかけないようにする。見た目を美しく保つことはモデルという職業柄もちろん大切だけど、それは健康なからだがベースにあるからこそ成り立つもの。美容に取り組むのは、大好きな仕事を続けていくために必要不可欠なことなんですよね」


最後に、目標にしている人はいるか、尋ねてみた。

「素敵だなって思う生き方の人はたくさんいるけど、私は私でいいやって思ってる。自分の中での理想やベストが分かっているから、それを更新するために日々努力していけたらいいな」

完全に紗栄子にはなれないけれど、軽やかに、そして100%で充実した毎日を過ごすために、彼女が取り組む美容ゴトからそのヒントをもらって、キレイへの扉を開いてみませんか?