――高校生の時にも学ランを着ていたのなら、卒業式ではボタンが全部なくなってしまったのでは……?

吉野「いえ、全部ついていました(笑)。ボタンを渡すという文化もあまりなかったのですが、そもそも当時好きな子もいなかったので、そういうロマンはなかったですね」

――意外な回答でした(笑)。話を元に戻して、地味だけど主役としては絶妙な存在感も出さなくてはいけなかったのではないでしょうか?

吉野「そうなんです、そのあたりは本当に難しかったです。地味な性格の役だけど主演という立場で全体を見ていないといけないので、ほかのキャストのみなさんの演技や雰囲気に合わせて自分の演技の強弱を変えたり、リアクションや表情を撮られるシーンが多かったので、言葉がなくても池永の心境が伝わるように心がけて演じました