――「序列」がキーワードになった作品でしたが、SNSの普及によって、以前よりも人と比べたり、フォロワー数から序列のようなものが生まれやすい世の中になっている気がします。主題歌であるTHE RAMPAGEの歌詞にも「序列」のことがありましたが、作品や楽曲を通して、これから映画を観る方々へ届けたいメッセージはどのようなことでしょうか?

吉野「序列によって人が他者に感じることを如実に表現した作品ですが、当然優劣をつけられた気持ちになるので、そこに良くない感情が生まれることは悪いことじゃないような気がするんです。ただ、その感情とどう向き合うのかが大切なのかを教えてくれている作品だと思っています。
数字によって人に惑わされるのか、それとも自分をきちんと持って自分らしく突き進むのか、あなたならどうする?みたいな。作品を観ていただいた方には、周囲の人の目だったり、数字に惑わされず、自分という信念があれば別にそんなの関係ないよねって思っていただけたら嬉しいです」