――武道館に馴染みはありましたか?

神尾「武道館って象徴的なものとして僕らの世代にもちゃんとあるので知ってはいますが、行ったことがなくて。今回近くで撮影しましたけどオーラがあるなって思いました(笑)」

――お客さんが帰る中、立っている群青シーンがありましたけど難しかったですか?

神尾「難しかったです。普段そんな状況はないので、どうやって立っていたらいいんだろう?って思いました(笑)。素が出ちゃうとソワソワしちゃいますけど、本番は丈流なんで美優を待つっていう覚悟がちゃんと持てて立っていられました」

――撮影中や合間のエピソードがあったら教えてください。

神尾「本当に何を話していたかまったく覚えてないんです(笑)。基本的にはふざけてました! (桜田)ひよりちゃんも結構ボケたりしてたんで、たわいもないことでしょうもないボケしてツッコんでみたいな感じで楽しかったです。劇中では険悪だった原田さんとも裏側ではまったく仲悪いとかもなく仲良くしていただきました。これといったエピソードは覚えてないですけど(笑)。たわいもない話をして楽しく過ごしてました」

――今作はペンフレンドというのがキーワードになっていましたが、今の時代に馴染みのないペンフレンドにどんな印象を持ちましたか?

神尾「今の時代だと考えられないし危ないなって思いますけど、マッチングアプリとかはそれに近いのかなって思うので、そういうものに置き換えて考えたら身近に感じられました。マッチングアプリやったことないですけど(笑)」

――神尾さんがペンフレンドをするならどんな方としたいですか?

神尾「共通の趣味がある人がいいなって思いますね」

――実際に神尾さんがやられたことのある文字や手紙に関するエピソードはありますか?

神尾「高校の時に転校したことがあるんですが、その時にクラスのみんながメッセージカードを集めたアルバムを手書きでプレゼントしてくれて。転校先に行くのが不安だったけど心強かったです」

――映画の中では丈流と美優は近いけどお互いの顔は知らないという形で恋に落ちていくという感じですが、神尾さん自身はそういう恋に憧れはありますか?

神尾「顔を知らない相手との恋愛に憧れはないですけど(笑)。でもノートのやり取りで距離が縮まっていくみたいなのはすごくロマンチックだと思います。今は気軽に連絡取れちゃうけど、手紙だと届くまでに時間もかかるし、一枚に言いたいことを書かなきゃいけないから一回一回を無駄にできないっていう価値観は素敵だなって思います。ファンの方から手紙を貰う機会もありますけど、今はSNSで伝えてくださる方が多いのでわざわざファンレターを貰うと嬉しいですね」

――神尾さん自身は手書きで何かを渡すことはありますか?

神尾「(小声で)まったくないです。これから!取り入れていきたいなと思いました(笑)」