ーホッケーはチームプレーなので、かなりチームワークが大事だと思いますが、プレーする上で心掛けていることはありますか?

小さい時はチームで勝った時の喜びが1人で何かをするよりも1球のボールを繋ぐことの嬉しさを感じていました。2013年からは日本代表に入って、コミュニケーションはチームスポーツの中ですごく大事だなって年を重ねるごとに感じるようになりました。例えば合宿のピッチの上だけじゃなくて、ピッチ外でのコミュニケーションを大事にしています。中には高校生もいて、ハイタッチをした時に「しほりさんとハイタッチしていいんですか?」と聞かれたときに、同じチームとしてやっていくのにこのギャップは埋めなければならない!と思いコミュニケーションは自分の中で大切にしています。

ー及川選手が今注目されている選手はいらっしゃいますか?

パリ五輪の時にともに戦い、最年少で出場していた、長谷川美優選手は伸びしろを感じる選手。パリ五輪の1年くらい前から招集されてた時に同じ部屋になったことがあるんです。彼女とは干支が一緒で一回り年齢が離れていて、同じ大学を出ているという共通点もあったり……。まだまだ若手選手なので自己主張をするところを鍛えられたら、彼女なりにいろんなことを吸収して、学んだ時に日本の中心となって攻撃の要になっていけるだろうなって思います。

ー試合前に必ずやるルーティンはありますか?

試合の日は基本的に朝はヨガをします。でも前日が遅いとできない時もあるし、なんだろう……そのくらいかな? ルーティンを決めちゃうとそれをしないと上手くいかなくなりそうっていうのが嫌なので、ルーティンをしないことがルーティンですかね?

ーホッケーを始めた際に憧れた選手はいましたか?

自分が思い描くなりたい像っていうのはあるんですけど、あんまり憧れの選手というのが誰というのがないんです。でも多分最初にホッケーを始めたときはお母さんだったなと思います。母親がアジア大会で銀メダルを取っていたので、そこは越したいなというのが1つの目標でした。2018年に私たちは金メダルをとることができたので母は越したなと(笑)。

photo:Takehiro Saito