
「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人さんの傑作小説『悪い夏』が映画化!
闇堕ちする公務員を演じる北村匠海さん、生活保護受給者のシングルマザーを演じる河合優実さん、衝撃の役どころを演じる2人に独占取材。
――脚本を最初に読んだときはどう感じられましたか?
北村匠海(以下、北村)「最初に読んだとき、やはり後半のシーンのインパクトの強さに驚きました。『なんじゃこりゃ。凄いことやるな』と思ったんですが、 その一方で映像のイメージがはっきりとできたので、この作品に出演するうえでの決意に大きく影響したかもしれません」
――河合さんはいかがでしょう?
河合優実(以下、河合)「生活保護の不正受給のエピソードや、主人公がケースワーカーということを頭においたうえで脚本を読み進めたんですが、それだけじゃない、いろいろなキャラクターが出てきて、ページをめくるたびに驚きがありました。しかも、最後はこうなるんだ……と、足下をすくわれたような感覚で、これが映像になったら観ている人は確実に引き込まれるエンタメになるんだろう、と感じました」
――お二人とも強烈な芝居でした。
北村「僕、舞台を見に行くことが好きなんですけど、あの距離と密度を脚本から感じられたんですよね。人の熱で始まり、人の熱で終わる映画になるんじゃないかなと思いました。守って市役所で働きつつ、生きることに光も闇も感じていない、ある意味気力なくただ生きるために働いているという 価値観で生きてきた人。愛美と出会ったことで、理性が壊れて恋愛していきます。人としての浮き沈みだけではなくて、日々非現実的なことに流されていく役です。だからこそ、何も構えないようにしようと心がけ、守と同じように起こっていくサプライズに純粋に対応しようとしていました」
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