シャツ¥41,800 ジャンプスーツ¥81,400（共にオーラリー）

――役に関しては、お互いが演じたからこそ魅力が見えました？

北村「初めて河合さん演じる愛美を見たときに、守が感じたであろう同情や下心など全部込みで、愛美の儚さや憂いは河合さんから出てるだろうと感じました。物理的な距離が離れれば離れるほど、そういったものが見えてくることで、彼女に好意を持った守がどうしていいのか分からない距離の取り方が理解できたんです。現場で僕ら2人が目線や指先だけで感じることが多かったんだと思います」

河合「北村さんは自分が好きなものをたくさん持っていて、お芝居することや映画に対してすごく愛がある、素晴らしい人なんですが、そんな普段の整っている北村さんからかけ離れた守になっているんですよ。清潔感のある北村さん、という世間での共通認識がある人だからこそ、守を演じている北村さんにはびっくりさせられると思いますし、鋭い配役だなと客観的には思いました」

――現実社会にある問題をちりばめていますが、リサーチはどうされたんでしょう？

北村「今回のためにリサーチとかはしてないのですが、普段から色々ニュースや動画などは見ていました。それこそ、動画でも生活保護の受給に関する議題なんかもよく取り上げられているんです。なので、見たことのある題材ではあったんです。しかも僕はケースワーカーという立ち位置なので、中立であるべきだという考えのもと、誰にも同調しないような立ち振る舞いを最初の方はしていてます」