――ミステリアスなキャラクターですが、“梁龍らしさ”というのは、一番どの部分を強く意識されていましたか?

ちょっとダークな感じは入れたいなと思いました。

いろんなヒーローがいる中で、ひねくれた感じというか反抗的なキャラクターなので、そういう反骨精神みたいなものが梁龍らしさに繋がるかなと思いましたし、いわゆる「ヒーロー」と聞いてみんながイメージするものとは、ちょっと違う形のキャラクターにできればいいなと思っていました。

――本作は“ヒーローの力が人々からの信頼によって左右される”という設定ですが、個人の価値が数値化・可視化される現代のメディア社会にも通じる構造だと感じました。この世界観をどう受け取られましたか?

ヒーローもので、激しい、目にも止まらぬバトルが描かれつつ、僕たちが生きている世界と似ている要素も散りばめられているんですよね。現実離れしたものが描かれつつも、「これは自分たちの世界に置き換えるとこういうことかな」と感じることができるのが、観ている人へのフックになるだろうなと感じました。

 

――信頼によってヒーローの能力が決まる世界ですが、内山さんご自身が心から信頼できる人、逆に信頼されているなと感じたエピソードはありますか?

仕事場でアフレコをしているときは、みんなで信頼し合わないとスムーズに進まないので、一緒に共演している皆さんは信頼し、信頼されるという関係であるなと思います。

 

――花江夏樹さん演じるナイスと対峙するシーンも印象的でしたが、花江さんとのアフレコはいかがでしたか?

花江くんとはこれまでも色々共演していますし、過去にはバトルもので戦うシーンも結構あったので、やりやすかったですね。

 

――内山さんにとってのヒーローはどのような存在ですか?

スポーツ、特にサッカーを見るのが好きなので、サッカー選手はすごいなと思うことはあります。

内山昂輝