――梁龍はメンタルが強いキャラクターですが、内山さんご自身は打たれ強い方ですか?

どうですかね。辛いときもありますよ(笑)。

――そうですよね、辛いことがあったときはどのように乗り越えていますか?

乗り越えられたこともあれば、乗り越えられなかったこともあるかもしれないし。完全な「鬼つよ」って感じではないと思いますね。

時にはやり過ごすことも大事だろうし、自分を責めすぎないことが大事かなと思います。

 

――声優の仕事をされている中で、ターニングポイントになった出来事や作品はありますか?

やっぱり『機動戦士ガンダムUC』の仕事は大きかったと思います。10代の最後の方に始まった作品で、完結はしましたけど、今もときおり、関連の仕事はやっているので、僕にとってのターニングポイントの1つですね。

 

――声優のお仕事をされていて辛かったこと、またよかったと感じたことはありますか?

本当に辛いことって、言えないことが多いんですよね(笑)。

昔は単純に面白い作品の一部になれることが1番大事だと思っていましたし、どれだけたくさんの人に楽しんでいただけるかというのが必ずしもプライオリティの一番上ではなかったんですけど。たくさんの人に観ていただかないと次につながらないということをたくさん経験してきたので、「何が大事なのか」という考え方は、年齢や時期によって変わってきているかもしれません。やっぱり基本的には売れなきゃだめだと思っていますし、自分が頑張ったものはできるだけ多くの人に観ていただきたいですよね。

自分が関わった作品をたくさんの方に楽しんでいただけるのは、ありがたいなと感じますし嬉しいです。最近は配信サービスも発達して、出演作品が世界中に時差なく届くことは、すごくいいことだなと思います。

内山昂輝