声優の内田雄馬
――内田さんは印象的なシーンはありましたか?

内田さん:冒頭の(愛美さん演じる、虎杖の中学時代の同級生)小沢さんとのシーンですかね。「渋谷事変」の中で唯一、ほんわかしたシーンだったので印象的でした。「渋谷事変」に入る直前に、いつもの3人の空気感を感じることができたし、、虎杖の人柄も見えるようなところもあったし。

そういう人間味のあるところを観た上で、過酷な戦いに進んでいくっていう。このシーンを観ているからこそ、より先の展開が辛く感じました。

――このシーンは特に好きな方多いと思います。日常を見せた後に…残酷ですよね。

そうなんですよね。あんな風に過ごしていても、彼らは呪術師ですから。過酷な現実と隣り合わせの中で生きてるんだなって感じます。

――「渋谷事変」ではあちこちでさまざまな戦いが繰り広げられていましたが、個人的に印象的だった対決、もしくはキャラクターなどがいれば教えてください。

榎木さん:(三石琴乃さん演じる)冥冥先生、かっこよかったですね。アニメーションも相まって、また原作の描写とは違ったアニメーションならではの表現ですごいと思いました。色味もちょっとダークで暗めの色を使われていた感じがしましたし、人物描写もより写実的で。三石さんのお芝居も相まって、すごく抑えた中にも激しいものを感じるというか、スタイリッシュでかっこよかったです。

内田さん:(浪川大輔さん演じる)脹相と虎杖のバトルは印象的ですね。トイレでのバトルシーンは、カメラワークもすごく面白かったですし、1期での演出を文脈にした見せ方はすごく面白かったです。アニメだからこそ生まれたものだと思いますし、“原作の面白さをより増して作っていくぞ”っていう意気込みを感じました。アニメ独自の表現の延長線上で、またさらに「渋谷事変」が面白くなる演出があそこにはあったかなと思いますね。