──これまでいろんな方がハクを演じてこられてきましたが、阿久津さんはどのようにハクを表現したいですか?キャラクターへの解釈などを教えてください。
ハクはいろんな表情を持っているキャラクターだなと思っています。自分のことを隠しつつ、当たり前のように人のために行動できるところが本当に素敵だと思う。そこをどんどん深掘りしていきたいです。
(取材時点では)まだ稽古が始まっていないので、どういう雰囲気で進んでいくのか未知ではあるのですが、その場でどんどんやりたいことが生まれていくのかなと思います。もちろん二人のハクも見つつ、僕が演じるからこその自分らしさを出していきたいです。
──ご自身との共通点はあったりしますか?
自分では分からないけど、柔らかい穏やかなイメージは合っているのかな?と思います。
──阿久津さんが考えるトリプルキャストだからこその魅力について教えてください。
トリプルキャストは今までやったことがないので、魅力というよりかは、どういう感じなんだろう?っていう気持ちの方が大きいです。だけどやっぱり、お互いの作品を観ることができるっていうのは、何かのヒントになりそうです。お互いを観て高め合えたり、刺激をもらえたり……そうやって表現の幅が広がることが、魅力になるんじゃないかなと予想しています!
──先ほど韓国に行くのが初めてとおっしゃっていましたが、公演以外で楽しみにしている過ごし方はありますか?
ユッケとかカンジャンケジャンとか、韓国料理が大好きなので、本場の味を食べてみたいです。お客さんの雰囲気や食事のマナーも、日本とはまた違いそうなので、そういうことを知るのも楽しみにしています。
──『千と千尋の神隠し』に限らず、ジブリ作品に関する思い出やエピソードがあれば教えてください。
『となりのトトロ』なんかは、小さい頃によくテレビで放送されていた印象が強いです。あと個人的にめちゃくちゃ好きなのは『崖の上のポニョ』。家にDVDがあったので、すごく観てました。『千と千尋の神隠し』は、少し切ない気持ちになってしまうんですけど、絵が美しいので魅入ってしまいますね。