──ハクと言えば“魔法使いの弟子”ということで、もしも魔法が使えるならどんなことをしてみたいですか?
体の大きさを自由に変えたいです。身長が高ければ大きい役もできるし、逆にめちゃくちゃ小さければ妖精なんかもできそうですよね。せっかくならお仕事にも使えそうな魔法がいいです。
あとは、小さくなったら、冷蔵庫の下やテレビの裏を探検してみたいです。そして虫と戦いたい。蜘蛛とかが怪物に見えたら面白そうだなと思います。
──ここまで映像と舞台の話を伺ってきましたが、それぞれのジャンルの魅力を改めて教えてください。
舞台の良さは、稽古期間が長かったり、地方公演があったりするので、キャストやスタッフの皆さんと絆が深まるところ。みんなで団結してやってるなっていうイメージがすごく強いです。その瞬間ごとに、自分がステージ上でやったことが正解になっていく感覚も楽しいなと思います。
また、映像の場合は、放送が完成形だからこそ、みんなでその都度 試行錯誤しながら作り上げていくのが面白いです。舞台とは違って、順番通りに撮るわけでもないので、前後の繋がりを意識したり、逆算して考えたりしながら臨んでいます。ステージじゃなくて、日常生活に入り込める感覚も新鮮です。
阿久津仁愛
──最後に舞台『千と千尋の神隠し』が気になっている方に向けて、メッセージをお願いします。
韓国公演ということで、いろんな場所からお客さんが観に来てくださるんじゃないかと思っています。作品の世界観にちゃんとしっかり入って、役を全うするのはもちろん、その姿で観ていただいて、自分のことを知りたいと思っていただけたら嬉しいです。稽古場で表現の幅を増やして、自分にしかできない要素が入れられたらいいなと思います!
──ありがとうございました!