――映画は昨年行われたアリーナツアー『GENERATIONS 2.0』にも密着しています。ライブを続けながら、自分たちの中で何かが切り替わったと感じたポイントはありましたか?

白濱「正直、ライブのステージに立つ前は本当に不安でいっぱいでした。ファンのみなさんは楽しみに来てくれているはずなのに、メンバーが変わった最初のライブってどうしても空気が違っていて……。その中で立つステージは、やっぱりすごく怖かったんです。でも実際にステージに立って、ファンのみなさんの顔を見て盛り上がりを感じた瞬間、“あ、大丈夫だ”って。自信をもらったというか、お互いにきっと安心できた時間だったんじゃないかなと思います」

小森「公演を重ねるごとに心境の変化はあったし、そのライブに向かうまでの過程を今回のドキュメンタリーで追っていただいているので、当時の不安や葛藤がすごくにじみ出ていたなというのを、映画を観て改めて感じました。6人体制になって、自分たちにどんな影響があるのか。ライブをやって受け入れられるのかどうかって、数字としてもはっきり表れる世界なので、そこに向き合っていく僕らの姿はすごく生々しくて、まさにドキュメンタリーだなと。でもライブを通して不安から抜け出していく瞬間や、そこからどう進んでいくのか……、その変化が見えるという意味では、映画というよりライブそのものが答えだったのかもしれません」

――不安や葛藤があったとのことですが、今振り返るとどんな意味を持つ時間だったと思いますか?

数原「あらためていろいろと考え直す時間になりました。何が正解かわからないものを模索しながら進んでいくのがこの仕事ではあるんですけど、その中でまさかこんなことが起きるとは……と感じる出来事でしたし。だからこそ、メンバーだけで話し合う時間もすごく増えたんですよ。スタッフを挟まずに、本音で向き合う時間がいつも以上にあって。その積み重ねで、今まで以上に固い絆が生まれた瞬間でもあったと思います。大きな変化でしたね。ピンチはチャンスってよく言いますけど、本当にそういうことなんだなというか、そう思わないとやっていけないです(笑)」

白濱・小森「(笑)」

数原「僕たちも同じ人間で、つらい時はつらいし、苦しい時は苦しい。でもそれでも頑張り続けていきますっていう思いを知っててもらえたら、それだけで十分かなと思います」

小森「そうですね。全員のことを知ってくれ!という気持ちとはちょっと違うのかなと思っています。世の中に言葉として出してこなかった想いや、あの時間に抱えていた気持ちを形にしたかったというのが近いかもしれないです。だから、この映画に初めて映っているものがたくさんあるのは事実なんですけど、だからこそ表に出ていなかったんだよという、ある意味での答え合わせみたいな部分もあるのかなと」