昨年、グループとして新しいスタートを切ったGENERATIONS。先日公開された初のドキュメンタリー映画『GENERATIONS:The Documentary』を記念して、今回は片寄涼太さん・中務裕太さん・佐野玲於さんの3人に、作品を通して感じたことやこれからのGENERATIONSのこと、ニューアルバム『6IX PIECE』についてお話を伺いました。

――11月21日より公開となった映画『GENERATIONS:The Documentary』についてお話を聞かせてください。初のドキュメンタリー映画という形で自分たちを振り返ることになった率直な感想は?

片寄「最初はそのまま映画になったらいいねくらいの感覚だったと思います。新体制になると決まったその日から松永監督が撮影を始めてくださっていて、“映画をつくろう!”と構えて始まったわけではなくて。本当に僕たちのリアルな日々を切り取ってもらう、そんなイメージでした」

中務「そうそう、気づいたらカメラが回っていて、気づいたら全部素直に話してた、みたいな。そういう意味で嘘のない、表の明るい部分だけじゃなくて影の部分にもスポットライトが当たるような、そんな作品になっていると思います」

佐野「松永監督に撮っていただけたことも本当に光栄でした。こういうタイプのドキュメンタリー作品の撮影は今までなかったので、僕自身はちょっと不思議な気持ちです」

――完成した映画を観ていかがでしたか?

中務「いい意味で、本当に生々しい。でも、一人ひとりのパーソナルがしっかり映し出されていて、心に訴えかける作品になっていると思います」

片寄「正直、自分たちのことだからこそ、“ここまで出して大丈夫なのかな”という不安もあって。メンバー同士で何度も話しました。でも完成した作品を観て、それぞれがどう受け止めたかを共有して、これを自分たちの作品として出すという一歩は大きかったと思います」

――かなりリアルな部分が描かれているんですね。

片寄「はい。松永監督と僕らの信頼関係の中でしか撮れない映像ばかりです。メンバーのインタビューも、変に編集されることがなく“ありのまま”。松永監督という一流の監督作品であると同時に、GENERATIONSを知らない方が観てもストレートに伝わる内容だと思います」

佐野「自分たちの映画なんだけど、松永監督の作品っぽいというか。生々しいと言うと少し強いかもしれないですけど、とにかくリアル。リアルを切り取るという松永監督らしさがそのまま反映されている作品です」

片寄「華やかな部分だけじゃない世界がちゃんと映っていますし、グループであることの難しさも伝わると思います。特に、メンバーが一人抜けた節目からの半年間なので、なおさら……。僕らも観てくださる方々のリアクションがどうなるんだろうっていうのは、楽しみ半分怖さ半分というところです」

――影の部分も含めて自分たちを映画として残す今回の作品。ファンの方へどんな思いを伝えたいですか?

片寄「実は、そこが一番悩んだところなんです。メンバーにも“話したい”と時間を取ってもらいました。今回の作品って、“これを伝えたい”という明確なメッセージがあるわけじゃないと思っていて。ただ、新体制になったあの瞬間を切り取っていただくというのは、10年以上のキャリアがある僕たちからすると、すごく勇気がいることだったんですよね。わかりやすく誰かが例えば入院したとか、誰かが骨折したとか、誰かにハプニングが起きたとか、そういうことではないんだけど、でもその中にある葛藤こそが僕らのリアルで。そういった部分を含めて、前に進んでいく姿が深みにつながっていたり、パフォーマンスやエンタテインメントを通して一緒に過ごす時間が、より濃いものになっていけばいいなと思っています」

中務「アーティストって夢を届ける存在でもありますけど、現実を知ってもらうことも大事な側面だと思っていて。楽しいだけで成り立っているわけじゃなくて、苦悩があるからこそ楽しさが何倍にもなりますし。その光と影のコントラストを感じてもらえたら、僕たちのパフォーマンスの深みも、より伝わるんじゃないかなと思います」

佐野「GENERATIONSを応援してくれる方、それぞれのメンバーを応援してくれる方、いろんな形のファンのみなさんがいて。そういう方たちに、“こういう人たちなんだ”と知ってもらえるきっかけになっていただけたらいいなと思います」