――デビューから13年。ファンの方も、大人に、そして多様に変化しているのかもしれませんね。

片寄「僕ら自身も大人になったし、応援してくださる方々のスタイルも時代とともに変わってきたんだろうなと思います。それこそ僕らのデビュー当時は“推し活”という言葉もなかったし、TikTokもなかった。だからこそ、十数年続ける中で育まれた絆みたいなものがあって、それは今の時代とはまた違う温度感なのかもしれません。でも、新しく出会う人たちにも、今のGENERATIONSの魅力をライブという形で受け取ってもらえたら嬉しいですね」

中務「僕は正直あまり変わったという感覚はないんです。パフォーマンスに対する自分たちの熱量も変わらないし、ファンの方の気持ちも根っこはそのままというか。ただ、ファンの方が結婚されたり、お子さんができたり、生活のステージが変わったりという変化は感じます。でも、応援してくれる気持ちはずっと変わっていない。お互いに走り続けているという実感のほうが大きいです」

佐野「僕は悩む内容が変わってきたな、と思う瞬間があるんです。“こんなことで悩むようになったんだ、自分”って。10代・20代前半の頃には直面しなかったような悩みが増えるというのは、大人になったからこそなのかなと思います」

――13年のキャリアを経て、次のGENERATIONSとして大切にしたいことは?

片寄「今たくさんのダンス&ボーカルグループがいますけど、積み重ねてきた時間は早送りできないので、そこだけは誰にも追い越されないんですよね。だからこそ、自分たちが歩んできた道には胸を張りたいし、今年のライブでもすごくいい反応をいただけたので、まだまだ新しいことに挑戦できると感じています。ワクワクを忘れずに、また一歩ずつ進んでいきたいです」

中務「核となるのは歌とダンス。それをさらに大切にしていきたいですね。年齢を重ねるからといって“パフォーマンスが下がった”なんて絶対に思われたくないし、むしろ大人になったからこそできる余裕のある表現を、もっとリアルに届けたいと思っています」

佐野「GENERATIONSは、それぞれの人生が交わるひとつの場所。先のことは誰にもわからないけど、この映画も、ライブも、全部が誰かにとっての大事な記録になればいいなと。その意味が、きっとこれから先にもつながっていくんじゃないかなと思います」

――では次に12月17日に発売となるアルバム『6IX PIECE』の話を聞かせてください。今年の2月〜7月にかけてリリースした各メンバーのソロ楽曲に加えて、新曲『PAINT』も収録されていると伺いました。

片寄「今年のライブに合わせて制作した曲でもあるので、『PRODUCE 6IX COLORS』というプロジェクトから『6IX SENSE』ツアーへとつながる“6人の決意表明”みたいな楽曲になっています。英語の歌詞ということもあって、よりエッジの効いた世界観が出せたのかなと思います。ライブでお客さんと一緒に盛り上がれるように作った部分も大きいので、ぜひライブの景色を想像しながら聴いてもらえたら嬉しいです」

――パフォーマンス面での聴きどころ、見どころは?

中務「緩急の多い振り付けになっていて、途中で音がなくなる瞬間があったり、ライブではかなり盛り上がるポイントが作られています。曲と一緒にパフォーマンスを見ると、より世界観が伝わると思います」

佐野「会場で鳴らすと“化ける”曲ですね。低音の迫力もそうですし、ライブ会場で聴くとさらにかっこよさが増す楽曲になっています!」

――では最後に、この映画とアルバムを楽しみにしているファンのみなさんへ、sweetにかけて甘いメッセージをお願いします♡

片寄「映画は重厚な内容でもあるんですが、GENERATIONSの6人は、キャリアを重ねた今もまだまだ可能性だらけのメンバーばかりだと思っています。ぜひ、この6人の男たちについてきてもらえたら嬉しいです」

中務「今回のアルバムと映画で、もっと好きになってもらえるかなと思っています。ちょっと甘すぎて苦かったらすみません(笑)。ビター寄りの甘さかもしれないですけど。でも、そのビターも含めて楽しんでもらえたら」

佐野「本当に、それぞれのメンバーの頑張りをぜひ応援してください(笑顔)」

●NEW ALBUM『6IX PIECE』 12月17日リリース
2024年のライブツアーで初披露したGENERATIONSの代表曲『Evergreen』の新アレンジバージョン『Evergreen 2.0』から、2025年2月~7月に6か月連続配信した『PRODUCE 6IX COLORS』全6曲、さらに新曲『PAINT』を含む全12曲を収録。