非力な動物達にも優しさの手を差し伸べて

紗栄子と猫

保護猫活動に熱心に取り組むその原動力。一体どこから来るのか知りたい!

「猫はもちろんなんですが、ほとんどの動物は、自分が過ごす環境を自分で選べないじゃないですか。どうしても人の都合で振り回されがちで、命が左右されてしまう。そういう環境ごと今すぐに救いたいと強く思うんです。

馬の話をするなら、『NASU FARM VILLAGE』の保護馬達は、どのコも穏やかでびっくりされるお客様が多いんですよ。誰よりも速く走れるように調教されて荒い気性の競走馬だったとしても、です。うちの牧場は誰よりも遅く歩いていい場所だから。なんだったら、疲れたら歩かなくていい場所だから。環境によって、本来の姿を取り戻すというか、性格や顔立ちまでどんどん変化していくってスゴくないですか?

あともうひとつ考えられるのは、余裕ができたこと、かもしれないな」

余裕、ですか。なかなか興味深いお言葉。
紗栄子と猫

「本当にありがたいことに私、1人で子ども2人を育てられるっていう自信を、応援していただいている皆さんがつけてくださったんです。だから、自分から溢れ出たぶんは皆さんにちゃんと還元したくて。15年前に細々と被災地や養護施設の支援を始めたのですが、それって周りを見渡して行動に移せる余裕がちょっとだけできたからなんですよね。

だって当たり前ですよ、自分のことでいっぱいいっぱいだったらそんなことしていられないし、家族に何かあってもやっぱりできない。今なんて大変な世の中だから、毎日生き抜いているだけでも立派な社会貢献ですから。ただ、私には感謝すべきことに同じ気持ちで動いてくれる仲間がいて、会社もうまく回っていて、ある程度の勢いをもって進んでいけるようになった。だから、たまたま活動してるだけのことで、できる人がすればそれでいいと思うんです。

もしも私の保護猫活動についての発信が、誰かの気づきになったり、調べるきっかけになったりして1匹を救うことに繋がったら。それはとても幸せな循環なんです」