笑って泣いて、心が整う『ただいま神様当番』

「最近、なんだかツイてない」「毎日が同じことの繰り返し……」そんな風に感じているなら、青山美智子さんの『ただいま神様当番』がぴったり。青山さんらしい、日常の中にある小さな奇跡を切り取った連作短編集です。
【あらすじと見どころ】
ある日突然、目の前に「神様」を名乗るおじいさんが現れ、自分の願いを叶えさせるための「当番」に任命されてしまう人々。会社員、女子高生、専業主婦……。境遇も悩みもバラバラな彼らが、身勝手で愛嬌たっぷりな神様に振り回されながらも、自分自身の本当の願いに気づいていく物語です。
【ここが泣ける!】
青山作品の魔法は、「当たり前の日常が、実はかけがえのない宝物だった」と気づかせてくれるところ。神様からの無理難題(?)をこなすうちに、登場人物たちが凝り固まった視点を変えていく姿は、読んでいてとても爽快です。
涙の種類で言えば、「浄化の涙」。読み進めるうちに、自分の周りにいる人々や、何気ない景色がキラキラと輝いて見えてきます。
著者の青山美智子さんは『お探し物は図書室まで』や『赤と青とエスキース』で2年連続「本屋大賞」2位を獲得されるなど、読者に近い視点で感動を届けてくれる作家の一人。「明日からまた頑張ろう」という前向きなパワーをチャージできるので、新しい年度を迎える前のリフレッシュに最適。
最後の一章を読み終えた時、あなたの心にも温かな光が灯るはずです。わたしの涙腺が崩壊したのは2つの目のお話でした。
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