「生きる」ことを最後まで慈しむ『ライオンのおやつ』

最後にご紹介するのは、小川糸さんの『ライオンのおやつ』。人生の終末を迎える場所「ホスピス」を舞台にしながらも、決して暗くならず、むしろ生きることの輝きを丁寧に掬い上げた名作です。
【あらすじと見どころ】
若くして余命を宣告された主人公・海野雫。彼女は瀬戸内海の美しい島にあるホスピス「ライオンの家」で最期を過ごすことを決めます。そこでは毎週日曜日、入居者がリクエストした「思い出のおやつ」が出るお茶会がありました。雫は、他の入居者たちの思い出や、島の人々との交流を通じて、自分の人生を愛おしく振り返るようになります。
【ここが泣ける!】
読み進めるのが逃げたくなるほど切ないシーンもありますが、それ以上に「食べること、生きること」への感謝が溢れ出し、温かい涙が止まりません。作中に登場するおやつの描写が本当に美味しそうで、それがかえって「生命の尊さ」を際立たせます。
本作は2020年の「本屋大賞」で2位にランクインしたほか、多くの読者から「人生のバイブル」として挙げられる一冊。「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は何を食べ、誰と過ごしたいか」。そんな問いが自然と浮かんでくるはず。
年度末という区切りの時期に、今の自分の人生を肯定し、明日からの毎日を大切に丁寧に過ごそうと思わせてくれる、最高のご褒美本です。小説の最後の場面はもう泣きっぱなしで本を濡らさないように読むのが大変でした。
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