──『ぴーすおぶせーふ』というタイトルにちなんで、お二人が安心する瞬間や、心落ち着く時間について教えてください。
基「当たり前なんですけど、やっぱり家に帰った瞬間は落ち着きますね。特に家で映画を観ている時間が好きです。もともと変に考え込むタイプの人間ではありませんが、この時間はオンオフの切り替えになっていると思います」
落合「“ハイカット、本日の撮影終了です”って言われたときが、一番落ち着きます。撮影中はずっと気を張っているので、カットがかかった瞬間、やっと自分の時間に戻れると言いますか。もちろん、次の日に向けての気持ち作りもしていくんですけど、あの瞬間は、ちょっぴり安堵できる気がします」
──今回は国会占拠事件の解決をテーマに作品が描かれていますが、台本を読んだ感想はいかがですか?
基「まずやっぱり“このシリーズぶっ飛んでるな”と(笑)。公務員・弁当屋の店員・専業主夫……と、絶対に交わることがないシチュエーションで交わった彼らなので、最初は“えっ、どういうこと?”となると思います。しかし毎話毎話に、今のこの世の中だからこそ刺さるセリフや、メッセージが散りばめられているんです。観終わった後に寄り添ってくれるような作品になるんじゃないかなと思いました。笑いあり、シリアスな展開ありなところが、この作品のいいところだと、台本を読んでいて感じました」
落合「シンプルに前作よりもセリフ量が増えているなと思いました。例えば、ワンシーンが5~6ページ……ってことが、ざらにあるんですよね。3年前の『ぴーすおぶけーき』でもワンシチュエーション自体は多かったので、それを切り抜けた3人が、今作ではどんな魅せ方ができるだろう?と考えました。前回と同じことはしたくなかったので、いかに微妙な変化を加えつつ、満足できるものを提供できるかなと思っていました。ちなみにこの作品、1日1話ペースで撮影するんです。インプットとアウトプットを繰り返すような1ヶ月間を過ごしました」
基「あれは目まぐるしい毎日でしたよね」
落合「シチュエーションが変わらないから、前のセリフが出てきちゃうなんてこともあったよね……(笑)。3人とも前作から引き続きのキャストだったので、自信のないシーンは時間をかけて読み合わせすることができたので、それはすごくありがたかったです」
基「そういうことができるからこそ、僕も“やっぱこの3人でよかったな”と思いました」
──ここまで伺ったように、今作の主人公たちは“徹底的な事なかれ主義”が共通点として挙げられます。基さん・落合さん・佐々木さんの共通点は何だと思いますか?
落合「事なかれ主義というわけではないですけど、結構3人とも役に近いかもしれないです」
基「確かにそうかもしれないですね」
落合「1人が意見を持ってきたことに対して、ちょっとトライしてみようかっていう意識があって。そういうところが、作品にいい作用をもたらしたんじゃないかなって思います」
基「なんか全員ポジティブな感じがしますよね。何に対しても前のめりで、アドリブを含め、色々とチャレンジすることが多かったように思います。3人とも同じ方向を向けていました」
落合「時々1対2の構図になって物語が進んでいくこともあるのですが、みんながポジションを理解しているからこそ、すごくやりやすかったなとも思います。それぞれの立ち位置がなめらかにチェンジできるということは、3人の意識をすり合わせる上で、すごく助かりました」