西野七瀬

――どんなに体当りしても、一人じゃ役者のお仕事は成立しませんものね。

西野 ほんとそうだと思います。役者のお仕事って作品によって全然違いますし、いろいろなところでいろいろな役を演じられることだけでなく、自分にはなかったことを役を通して体験できるのは本当に役者の醍醐味だと思っています。

――これからやってみたい役はあります?

西野 今回のようにある程度現実味のあるものをやっていきたいとは思っています。もちろんファンタジー色がある役も好きなんですが、背伸びせずに等身大で挑むことができて、なおかつ自分の勉強にもなるような。それを続けていくことで見えてくる課題もあると思うんです。

――課題ですか? 今回はなにか見えました?

西野 繊細さでした。

――え……? 十分繊細。

西野 そう思っていただけるのは嬉しいんですが、この作品に出会えて、もっともっとできることがあると思ったんです。たとえば声のトーンとか。自分で演じたときの感覚と、映像になったときのトーンが全然違うことがあって、思い通りにピタッとはまることがそうそうない。たまにあったときに「できたかも!」と思うんですが、それが毎回できることではないので。いろいろ考えすぎちゃってわけわからなくなることもあるんですが、そういうときは一気にリセット!(笑)

――切り替え! そんな切り替えのときにお洋服のこと考えたり……(唐突

西野 唐突にきましたね(笑)。でもあるかも。じつはこの何年か、白黒や茶とか、すごくベーシックな色味の服ばかり買ってしまっていて、それに飽きてしまったんですよね。温かい色味をあえて入れていかないと! とちょっと気分を変えていこうと思ってたところです。


西野七瀬

『90メートル』
story 母・美咲(菅野美穂)と2人で暮らしてきた佑(山時聡真)。佑が高校2年生になったとき、美咲が難病でからだが不自由になり、彼女の介護をすることに。ケアマネジャー下村(西野七瀬)らの助けでギリギリ生活を維持していたが、彼には大学進学で上京するか母との生活を続けるかの選択が……。

監督・脚本:中川駿/出演:菅野美穂、山時聡真、西野七瀬、南琴奈、田中偉登 ほか/配給:クロックワークス/公開:3月27日より、新宿バルト9ほか全国ロードショー