「セックスでイケない……もしかして私だけ?」そう思っている人がいるなら、それは間違い。実は、彼氏とのエッチが気持ちよくない、感じない、イケないと悩んでいる女性は意外と多いんです。

ある海外の調査によれば、セックスだけでオーガズム(イクこと)を感じる女性はたったの18.4%という結果が出ています。

とはいえ、セックスでイケないことをパートナーや友達、家族にはなかなか相談しにくいこともありますよね。そこでこの記事では、セックスでイケない原因や感じる方法などについて詳しくご紹介していきます。

セックスは大切な人との親密なコミュニケーション。ぜひ記事をチェックして、今まで以上に充実した時間にしてみてください。

イクってどんな感覚?

セックス いけない

そもそも、イクとはどんな感覚なのでしょうか?セックスやオナニー(マスターベーション)での「イク」とはつまり「オーガズム」に達するということ。オーガズムは性反応の一種で、性的な刺激を受けることで脳の興奮が高まり、絶頂に達することを指します。

イクときの感覚の表現の仕方は、「頭が真っ白になる」「痺れるような感覚」「おもらしみたいな感じ」など人によってかなり違いがあります。

肉体に起こる変化としては、イクと性器が収縮することが特徴です。これは女性だけではなく男性も同様で、オーガズムに達すると性器が小刻みに収縮します。また、中にはイッたときにお腹や全身がビクビクするという人もいるようです。

セックスで感じるようになるためには、経験も大切。最初からセックスでイケる人はなかなかいないので、まだ「イク」という感覚を感じたことがない人は、オナニーをしてみて、イクという感覚を身につけてみるといいでしょう。

オナニーではイケるのにセックスではイケない……

オナニーではイケるのに、セックスではイケないという人もいますよね。一人エッチともいわれるオナニーは、基本的には一人で行うものです。

オナニーとセックスの違いは、「自分のペースでできる」ということ。オナニーでは、自分が気持ちいいと感じる場所を、自分のペースで好きなように、好きなだけ刺激することができます。相手に気を使うこともないため、「イケなかったらどうしよう」「イカなきゃ」などとプレッシャーを感じることもありません。

リラックスして気持ちいいことだけに集中すればいいので、性的興奮を自分の手で高めやすく、イキやすいのです。

セックスでイケない原因って?

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ここからは、セックスでイケない原因をより詳しくチェックしていきましょう。感じられない原因は、全員が同じではなく、ひとりひとり異なります。自分にはどんな原因が考えられそうか、チェックしてみましょう。

クリトリスへの刺激不足

オーガズムは性器ではなく脳で感じるといわれており、性器に触れなくても感じることができます。しかし、より強いオーガズムを感じるためにはクリトリスへの刺激が大切。

神経が多く通っているクリトリスは、性器の中では最も感じられる性感帯です。異性同士のほとんどのセックスでは、クリトリスへの刺激が不十分であるといわれています。

オーガズムには「クリトリスでのオーガズム」と「膣によるオーガズム(中イキ)」があるとされていますが、膣によるオーガズムを感じたい場合も、クリトリスへの刺激があったほうが絶頂に達しやすくなります。

クリトリスは、外側から見える部分だけではなく、体の内側で膣を包むこむように4本の足を出しています。挿入によって内側からクリトリスを刺激することで、中イキにつながるという仕組みです。クリトリスを内側からも外側からも時間をかけて刺激すれば、快感も高まりやすくなるでしょう。

痛み

セックスで痛み(性交痛)があると、性的興奮を感じにくくなります。前戯や愛撫が不十分だったり、まだ濡れていないのに挿入しようとしたりすると、潤滑不足で痛みを生じることも。子宮内膜症など病気が原因となっていることもあるため、気になる症状のある方は婦人科・産婦人科を受診して調べてもらうのもいいでしょう。

男性側の問題

セックスは、二人でするもの。女性がセックスでイケないのは、パートナーである男性側に原因があるということも考えられます。

男性のテクニック不足、勃起状態を保てない、十分な前戯を行わない、手つきが荒っぽいなどが考えられるでしょう。

ストレス・悩み・トラウマなど精神的理由

上記でご紹介した肉体的な原因のほかに、ストレスや悩み、不安、トラウマなど精神的な理由もセックスで感じにくくなる原因です。

仕事や勉強のことでセックスどころではない、悩みがある、パートナーに対する気持ちが冷めてしまっているなど。不安を抱えているときは、セックスどころではなくなってしまっても無理はないでしょう。

セックスへのプレッシャー

女性は「イカなければならない」男性は「イカせなければならない」など、セックスに対してプレッシャーを感じていることもセックスでイケない原因の一つ。イカなきゃ、と思えば思うほどプレッシャーになって体が緊張してしまったり、気が散ってしまったりする原因に。

あまりイクことにこだわらず、パートナーとの触れ合いを楽しむことを第一に考えてみましょう。

女性がセックスで感じる方法

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それではここからは、女性がセックスで感じる方法をご紹介します。セックスをより良い時間にするためにも、ぜひチェックしてみてください。

優しく一定のリズムで刺激してもらう

アダルトビデオ(AV)の中では、女性がイクのは当たり前のように描かれていますが、アダルトビデオは現実ではなく、作り物。アダルトビデオのような感じ方は幻想であり、男性による愛撫の方法も乱暴なことが多いです。

まずは、アダルトビデオと現実のセックスは違うということを理解することが大切。激しい手つきではなく、優しい手つきで膣やクリトリス、乳首など性感帯を刺激してもらいましょう。

強すぎる刺激は気持ちいいどころか、痛みを感じる原因に。一定のリズムで刺激してもらうとイキやすくなるので、好みの加減をパートナーに伝えましょう。

セックスに集中できるシチュエーションを作ってみる

セックスをするとき、没頭できるシチュエーションを作ってみるのもおすすめです。一緒に過ごすことが長くなり、自宅でのセックスではあまり興奮できないという場合は、ホテルを取る、旅行に出かけてみるなど、普段とは違う環境をつくると、セックスに集中しやすくなるでしょう。

「もしかしたらマンネリかも?」と感じているカップルや夫婦は、シチュエーションづくりをすることでセックスに没頭でき、気持ちよくなるスイッチが入るかもしれませんよ。

性的空想をする

痛みや疲れなど、肉体的な問題はないものの、いまいちセックスに集中できない、感じないというときは、自分好みの性的空想をするのも一つの方法です。好きなアイドルやキャラクター、シチュエーションなどを想像することで、性的興奮を高めていきます。

頭の中でどんな妄想をしていても、パートナーに気づかれることはありません。実はこっそり妄想しているという人は、意外に多いもの。気持ちの高まりの不足を感じている人はぜひ試してみてください。

性欲が高まる日に合わせてセックスする

女性の性欲は生理周期に大きく影響されるといわれています。生理前、生理後〜排卵日前後など、性欲が高まるタイミングは人によっても異なりますが、自分の性欲が高まっているタイミングであれば、セックスでも感じやすくなり、イキやすくなる可能性があります。

悩みがあれば打ち明けてみる

自分だけでは解決の難しい悩みがあれば、パートナーに打ち明けてみるのもいいでしょう。オープンに話し合うことは、セックスの満足度につながるともいわれています。

話し合うことで今のセックスに足りないものや、よりセックスを充実させられるものが見えてくるかもしれません。

イクことに執着しない

セックスでイケないことは、失敗ではありません。セックスに成功も失敗もなく、お互いが気持ちよくなり、心が満たされることが大切です。イクことに執着すると、それがストレスになることもあります。

イクことができなくても、好きな人と触れ合っているのは気持ちがいいもの。イクことに執着せず、相手とのコミュニケーションを楽しみましょう。

潤滑ゼリーやローターなどを使う

セックスのときに痛みを感じる、濡れにくいというときは、潤滑ゼリーや潤滑ジェルなどの潤滑剤を使ってみるのも手です。痛みを我慢し続けるのでは、「セックス=苦痛」というイメージがついてしまいます。今はいろいろなタイプの商品があるので、プレイの一つとして提案してみてもいいでしょう。

クリトリスを刺激するために、ローターなどの大人のおもちゃ(アダルトグッズ)を使うのもおすすめ。ペニスに装着するタイプのバイブもあるので、自分たちに合うものを探してみるのもいいかもしれません。

オナニーで自分の性感帯を知る

セックスでイクためには、経験が必要です。まだあまり「イク」という感覚を知らない人がセックスでイケないのは無理もないこと。

セックスでイケないという女性の割合は若い年代ほど高いといわれており、経験を積むことによって感じやすい体になっていきます。

オナニーをして自分の感じる場所を自分で把握できれば、セックスのときにパートナーにも希望を伝えやすくなるでしょう。今は可愛らしいデザインの大人のおもちゃもたくさんあるので、そのようなグッズを使ってみるのもオススメです。

セックスでイケなくても焦らないで大丈夫

専門家の中には、そもそも毎回イカないほうが正常であると主張する人もいるそう。セックスでイケないことはおかしいことではなく、悩んでいる女性はたくさんいます。少しずつ快感に体を慣らしていき、リラックスした気持ちで大切なパートナーとのコミュニケーションを楽しめば、イキやすい、感じやすい体をつくっていけるはずです。

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