シンガポール在住のお料理インスタグラマーKanakoさん(@kanako_kgym)に、アジアンレシピを教わる連載。旅行に行けない今、おうちでアジアン料理を気軽に楽しんでみませんか?

今回はタイへ。タイのひき肉サラダ「ラープ」をご紹介します。ホームパーティに持っていったら大好評間違いなし!


材料

★ひき肉(豚か鶏)……250g
★鶏ガラスープの素……小さじ1
★水……大さじ2
・パクチーの根……2~3本分
・紫玉ねぎ……1/2個
・ライム……1/2~1個
・ミント……好きなだけ
・パクチー……好きなだけ
・砂糖……大さじ1.5
・ナンプラー……大さじ1.5
・[お好みで]カオクア(炒り米)……大さじ1.5
・粉唐辛子……お好みで

作り方

〈下準備〉
・紫玉ねぎは薄切りにしておく
・ミントは手で適当な大きさにちぎり、パクチーは根を切り落とし、適当な大きさに刻んでおく

 

1. フライパンに★を入れ、水をなじませるようにさっとほぐしたら、中火にかける

2. パクチーの根も加え、ひき肉をほぐしながら炒め、ある程度火が通ったら砂糖とナンプラーを加え、水分がほぼ全部飛ぶまで加熱する

3. 火を止め、玉ねぎとカオクア(炒り米)、粉唐辛子を加えさっと混ぜる

4. ライムの搾り汁と香草(ミント・パクチー)を加えて仕上げる(味見をして、必要であればナンプラーを追加)

香草は好きなだけたっぷり加えてください。さらに、小口切りにしたねぎを加えるとより一層さっぱりといただけます。

ホームパーティに持って行く際は、炒めたひき肉と残りの具材を別々に持参して、その場で混ぜるのがオススメです。

このラープサラダはタイの東北部の「イサーン」料理です。

タイ料理には、バンコクを中心としたタイ中部料理、プーケットなどのタイ南部料理、チェンマイなどのタイ北部料理、タイ東北部のイサーン料理の4種類の郷土料理があります。

タイ東北部は、隣国のラオスの影響を強く受けていて、「ラープ」とはラオス語で「幸運」という意味。ラオスでは、ラープは結婚式やお祝い事には欠かせない料理なんです。ぜひホームパーティなどみんなでワイワイ楽しむ場で食べてみてください。


「ラープ」には欠かせないカオクア(炒り米)を作ってみよう

材料

・タイのもち米 or タイ米……50g程度

・レモングラスやコブミカンの葉……お好みで

 

作り方

1.  フライパンに材料をすべて入れ、お米が色づき、ハーブが乾いてくるまで加熱する

2.  粗熱が取れたらハーブを取り除き、炒ったお米をフードプロセッサーかすり鉢で潰し、粉状にする

 

カオクアとは

カオは「米」、クアは「炒る」という意味。香ばしく炒ったもち米を潰したもので、カリコリッとした食感と香ばしさが特徴です。カオクアを入れなくても十分美味しいサラダですが、カオクアを入れることによって格段に美味しさが増します。

瓶に入れて1カ月程度は保存がきくので、一度作れば色々なお料理に活用できます。


【Profile】

Kanako Kageyama

シンガポール在住のお料理インスタグラマー。シンガポーリアンの夫と5歳の息子との3人暮らし。シンガポールをはじめとしたアジアン料理を家庭料理として日々楽しんで作っている。自家製酵母を使ったパンや焼き菓子も得意。幼児食インストラクター、食育アドバイザー。Instagram:@kanako_kgym

edit & text_ASUKA CHIDA
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