風俗店というと一般的には「男性が利用するお店」というイメージですが、近年、「女性用風俗(女性向け風俗)」と呼ばれる女性のための風俗店が増えているといわれています。

しかし、「女性用風俗」という言葉は知っているものの、「女性用風俗ってどんなところ? 何をするの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

女性用風俗では、主に男性から女性に性的なサービスが行われまずが、仲にはレズビアンの女性のためのお店もあり、お店の種類や提供しているサービス内容も様々です。

そこでこの記事では、近年増加しているといわれる女性用風俗とはどんなお店なのか、サービス内容内容やサービスの流れ、料金相場などをご紹介します。

女性用風俗とは? どんなところ?

女性用風俗

女性用風俗(女性向け風俗)とはその名の通り、女性のための風俗店のこと。女性のお客さんに対し、男性キャストが様々な性的サービスやデートなどのサービスを提供します。

レズビアンの女性向けの女性用風俗もあり、こちらのお店の場合は女性キャストが女性のお客さんに性的なサービス・デートなどのサービスを提供します。

女性用風俗の男性キャストは「セラピスト」と呼ばれることが多く、20代~50代など様々な年齢層、タイプのキャストが在籍。

男性向けの風俗店とは違い、女性向けの風俗はおしゃべりやいちゃいちゃして過ごすことに重点をおいていることが特徴といわれています。

  • パートナーとのセックスレスに悩んでいる女性
  • セックスを楽しみたい女性
  • パートナーとのセックスに不満を感じている女性
  • セックスでイッたことがない、気持ちいいと感じたことがない女性
  • セックスしたことがない女性 など

女性用風俗を利用する女性は上記のように、セックスに関連する悩みを抱えている女性から、セックスを楽しみたい人まで様々。

女性用風俗のお店のホームページや情報サイトではキャストの年齢、写真、身長、体重、見た目の特徴、可能なプレイ、出勤スケジュールなどが紹介されていて、モザイクで顔を隠している人もいれば、完全に顔を出している人もいます。

お店によっては、キャストのTwitterアカウントや写真つきの日記を掲載しているところもあるようです。

お客さんはスマホやパソコンなどインターネットで女性用風俗店のWEBサイトからキャストの写真などプロフィールをチェックして、WEB予約フォームや電話から好みの人を予約する流れです。

女性用風俗店が増加中

女性用風俗は新型コロナウイルス感染症の影響で利用者が減ったといわれているものの、お店の数は増加しているようです。

女性用風俗店は急増しているといわれていて、2018年では約100店舗ほどだったのが、数年で店舗数は増加。現在では300店舗近くも存在するといわれています。

地域別の店舗数を見てみると、首都圏が多め。半数以上のお店が関東に集まっていますが、関西にもたくさんのお店があるようです。

女性用風俗店の種類

女性用風俗

「女性用風俗店」に分類されるお店にはいくつかの種類があり、提供しているサービス内容に違いがあるなど、それぞれに特徴があります。

また、お店によってはこれらの様々なサービスを幅広く提供しているお店もあるようです。

  • 性感マッサージ
  • 女性向けデリヘル・出張ホスト
  • レズビアン女性向けのデリヘル
  • カウンセリング
  • 添い寝

ここからは、女性用風俗店の種類についてご紹介します。

性感マッサージ

性感マッサージは、男性セラピストがマッサージのサービスを提供しているお店です。店舗を持たないお店が多く、自宅やホテルなどでサービスを受けます。

からだにアロマオイルなどを塗り、全身を指圧によって丁寧にマッサージ。「性感マッサージ」というように、単にマッサージするだけではなくヒップや胸、乳首など性感帯をマッサージしたり、女性器への愛撫やクンニなどのサービスも。

無料オプション・有料オプションも豊富で、バイブ、ディルド、全身へのキス、シックスナイン、潮吹き、言葉責め、お風呂でからだを洗う、フェラチオ、デート、カップルでの複数プレイ、3Pなどあらゆるサービスを提供しています。

なお、女性用風俗では、本番行為(女性器に男性器を挿入する行為)はNGです。

出張ホスト(女性向けデリヘル)

女性向けのサービスとしてはホストクラブが有名ですが、出張ホストはホストをレンタルするサービス。

気になるキャストを選んで、デートやショッピング、食事など好みに合わせて本物の恋人同士のように過ごしたり、デートの練習をしたり、様々なことができます。女性向けデリヘルとも呼ばれ、自宅やホテルで性的なサービスを受けることも可能なようです。

レンタル彼氏の場合、エッチなサービスはNGですが、女性向けデリヘルサービスを提供する出張ホストでは性的なサービスを提供しており、指や大人のおもちゃを使った愛撫、キスなどができます。

レズビアン女性向けのデリヘル

女性用風俗のお店に在籍しているのは基本的に男性キャストですが、性自認や性的指向は様々。女性が好きな女性のために、レズビアンの女性向けのデリヘルサービス(レズビアン風俗)も存在しています。

レズビアンの女性向けのデリヘルにも、きれい系の女性、かっこいいボーイッシュな女性、可愛い系の女性など様々なタイプの女性キャストが在籍しています。

レズビアン女性向けのデリヘルの場合、「タチ」「ネコ」「リバ」などプレイでの役割が記載されていることが特徴。ローター、バイブ、電マ、ペニスバンド、双頭バイブなどの性的なサービスの他、添い寝やデートなど恋人気分を味わえるサービスが提供されています。

添い寝

中には性的なサービスではなく、添い寝サービスを提供しているお店もあります。待ち合わせてからホテルなどに移動し、ベッドで雑談しながら添い寝してくれます。

つらいことがあったときや悲しいときなどに、添い寝して話を聞いてくれるというサービス内容で、電話やLINEでのやり取りのプランもあるようです。

カウンセリング

性的なサービスや添い寝の他にも、悩みや相談を聞いてくれるカウンセリングサービスを提供しているお店も。

「セックスでなかなかいけない」「中イキしたことがない」「パートナーをどうやってエッチに誘えばいいかわからない」など、友達や家族、パートナーには相談しにくい性の悩みも気軽に相談できるようです。

女性用風俗のサービス内容

女性用風俗

女性用風俗で提供しているサービスはお店によって様々ですが、ここからは多くのお店で提供されている基本的なサービスやオプションサービスについてご紹介します。

基本的なサービス

女性用風俗で提供されている基本的なサービスには、以下のようなものがあります。

  • ハグ……セラピストから抱きしめてもらったり、自分からセラピストを抱きしめることが可能
  • オイルマッサージ・指圧……アロマオイルなどを使い、性感帯を含め全身をマッサージして揉みほぐしてもらえる
  • フェザータッチ……触れるか触れないかくらいの羽のように柔らかな優しいボディタッチ
  • キス……ソフトなキス、ディープなキスなど様々なキスができる
  • 全身リップ……性感帯をメインに、全身を舐めたりキスで愛撫してもらえる
  • 指入れ……膣に指を入れて刺激してくれる
  • クンニ……女性器を舌で舐めてくれる。指入れとセットで行うこともある

オプションサービス

女性用風俗では基本的なサービスの他にも、無料や有料のオプションサービスが提供されています。

  • バイブ
  • ローター
  • 電マ
  • コスプレ
  • 手錠
  • アイマスク
  • ソフトSM など

女性用風俗のサービスの基本的な流れ

女性用風俗

男性向けの風俗店は様々なジャンルのお店があり、ジャンルによっても利用の流れなどは変わりますが、女性用風俗の場合は基本的なサービスはどのお店も共通していることが多いようです。

以下は、女性用風俗のサービスの一般的な流れです。

  1. 待ち合わせ
  2. カウンセリング
  3. シャワー
  4. ボディマッサージ
  5. 性感マッサージ
  6. シャワー
  7. 帰宅

女性用風俗店は店舗を持たないことがほとんど。そのため、利用は待ち合わせから始まります。あらかじめ決めた場所に、予約時間にセラピストと待ち合わせします。

ホテルなど個室に入ったら、まずはカウンセリングです。「されくないこと」「してほしいこと」をヒアリングしてからプレイ前のシャワーへ。女性用風俗は基本的に先払いなので、カウンセリング後に料金を支払います。

その後はマッサージや希望したプレイを行い、シャワーを浴びてお別れ、帰宅です。中には駅まで送ってくれるセラピストもいるそう。

女性用風俗はいくらくらい? 料金相場

女性用風俗の利用料金は店舗によっても違いがありますが、平均的だといわれているのが120分コースです。120分コースの場合、15,000〜20,000円ほどが料金相場だそう。その後は延長30分ごとに追加料金が発生するなどのシステムです。

また、指名料の他、ホテルに行く場合はホテル料、セラピスト派遣のための交通費、デート代がかかります。デートや食事で使うお金は当然ですがセラピストが払うことはなく、お客さん側が払う仕組みです。

予約後、キャンセルした場合はキャンセル料金がかかります。

女性用風俗って安全なの?

スキンシップをしたりキスや性器の愛撫をし合ったりする女性用風俗。気になるのが安全についてです。

  • 性病検査
  • 研修制度
  • 風営法届出

安全のための対策として、性病検査の義務付け、セラピストの研修制度などが設けられています。また、法律を守って運営しているお店は風営法届出を行っており、これらの対策が徹底されていないお店は注意が必要です。

まとめ

彼とのセックスでは味わえない快感を求めている人、パートナーとのセックスレスに悩む女性、初体験の練習をしたい女性など、女性用風俗を利用する目的は様々。中にはカップルで利用して複数プレイを楽しむこともあるんだとか。

近年、世界中で多様性を尊重する動きが広まっています。女性用風俗が拡大しているのは、これまで抑圧されてきた女性の性欲が解放されつつあることがひとつの背景ともいわれているようです。