去年、Forbesの次世代を担う『30歳未満の30人』を選出する『30 UNDER 30 JAPAN』のエンターテインメント部門を受賞した長谷川ミラさん。
自身の会社『jam』のアパレルブランド『ジャム アパレル』や映像制作、外部企業のSNSマーケティングの運営なども手掛けている彼女の起業とは。


長谷川ミラさんの起業に必要なのは「あきらめない精神」

長谷川ミラさん
長谷川ミラ
PROFILE
1997年生まれ。モデルとして活動するだけでなく、Z世代代表として積極的に発信したり、ジェンダーレスなファッションブランドや、Z世代が集まることができる空間「umcafe」を運営するなど、多岐にわたる活動を行う。株式会社jamの代表として、アパレルや映像制作、SNSマーケティングやCSRアドバイザリーなどの仕事にも取組み中。


“自分の特技や長所をいかして心地よく生きる手段としての、起業”

ミラさん
ミラさん

地球にも人にも優しいファッションを提案!

ミラさん

アパレルブランド”Jam Apparel”
自身でプロデュースする次世代のファッションブランド。コンセプトは「ありのままの“わたし”がもっと好きになる」そして「私とはちがう“あなた”が愛おしくなる」。Fashion goes greenをテーマに掲げ、再生繊維やオーガニック生地を全てのアイテムに使用。

初めてご自身のアパレルブランド『JAMESIE』を立ち上げたのは2017年のことでしたよね。

「はい。20際の頃です。その後、ファッションを学ぶため、ロンドンの美術大学『セント・マーチンズ』に入学しました。
社会問題にも興味を持ったのはロンドンでの経験がきっかけです。
ロンドンの学生たちの会話の中心はサスティナビリティやジェンダーレス、フェミニズムなどの多様性など。
私自身もファッションだけでなくそういった社会問題に関しても発信したいと思うようになりました」
ミラさん

ありのままの思いをお届けします!
TOKYO YOUNG BOSS
Z世代インフルエンサー2人のヤングボス、長谷川ミラと佐藤マクニッシュ怜子が、社会問題、恋愛、ビジネス、生理、セックスなど、さまざまな話題や課題についてのメッセージを募集し、一緒に考えていくポッドキャスト番組『Tokyo Young Boss』も大人気配信中。

今の会社を起業をするきっかけとなった出来事はありますか?

「友人であり、マーケティング会社Hi Inc.の代表取締役であるHIROMIちゃんの会社でインターンをさせてもらったことがきっかけです。
ちょうどコロナ禍に突入した頃、芸能以外のお仕事を経験したくてHIROMIちゃんに頼み込んでインターンとして修業させてもらうことになって。
大企業とのミーティングに参加させて頂いたり、プレゼンに参加させてもらうことで、初めて会社や社会の仕組みをちゃんと勉強したのです。
資料作りの基本や、目上の方への接し方などを学んだのもこの時。
そこから、企業へのCSRアドバイザリーやSNSマーケティングなどに興味を持って、芸能のお仕事と両立しつつ、自分で起業をしてみることにしました」
ミラさん

自分の活動を通して日本の同世代にももっと社会に興味を持ってもらいたい!

今の会社ではどんなことに取り組んでいるのですか?また、大変なコトは?

「アパレル事業の『jam』の運営の他にも、映像制作チームも抱えているので、依頼があったブランドさんのSNSマーケティングやSNS運営なども取り組ませてもらっています。
常にSNSや時代のトレンドを肌感でキャッチしていることが重要ですね。
業務委託も合わせると、一緒に働いてくれているメンバーは6~8人。
こんな少ない人数でも、自分のヴィジョンを共有しつつ皆のモチベーションをキープし、仕事を教えて育てていくことは容易なことではないな、日々実感。
会社運営で一番大変なのは人材マネジメントだ、とよく聞くけれど本当にその通りだなあ、と」
ミラさん

普段から環境負荷の少ないアイテムを購入するようにしてるよ!

“得意なコト”をどうマネタイズするかそれを考えれば起業への糸口に”

起業してよかったと思いますか?

「そもそも子供の頃から毎日同じ生活時間帯に同じところに出勤するという働き方が自分にフィットしない気はずっとしていて、両親からも”会社員になりなさい”と言われたことも一回もなく……
起業は私にとってはごく自然な選択肢だった気がします。
だから、起業してよかったというか、これ以外の選択肢は考えられなかった!」
ミラさん

責任はプレッシャーでもあるけど、エンジンを加速させる起爆剤にもなる♡

これから起業を考えている人にアドバイスをお願いします。

「”自分がやりたいこと”で稼ぐのは、初めは難しいコトかもしれないけれど、“自分が得意なコト”でマネタイズしていく方法というアプローチで考えれば手段はいくらでもあって。
この方法を見つけられれば、起業に一歩近づくと思います。
私も最初の頃は経験を積むために、修行の気持ちで“タダ”でお仕事を受けていた時期も経て、最近ようやく”お金”になるようになってきた、と実感しています。
あと、どんな働き方をしていても、誰もが”責任感”を持って働いていると思うけれど、会社のリーダーになったとたん、”責任”が自分にくるんです。
それってプレッシャーにもなりうるけど、”もっと頑張ろう!!“と、自分のやる気エンジンを加速させる起爆剤にも。
より多くの人が、働き方のオールドファッションな枠にとらわれずに、“自分が一番心地いい”と思うスタイルで働ける社会がきたら素敵だなと思っています」
ミラさん
ミラさん
ミラさん

Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022 & HAPPY WOMAN AWARD 2023受賞
サステナブルブランド「Jam apparel」の運営や、デジタルマーケティング事業などを展開する「jam」CEOとしての活動のほか、社会問題などを自由に発信し”わたし”を表現する姿が、新世代のオピニオンリーダーとして評価され、2022年8月に「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」、2023年3 月には「HAPPY WOMAN AWARD 2023」に選出される。
text_REMI SATO
web edit_KIMIE WACHI[SWEETWEB]
※記事の内容はsweet2023年5月号のものになります。
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