よしひろまさみちの突撃セレブ!
ゲスい質問も上等な突撃体制で取材するこのコーナー。今月は、韓国製作によるNetflixオリジナル『キングダム』に出演のペ・ドゥナちゃん。ハリウッド女優としても活躍中の彼女が、久しぶりに韓国のドラマに出演よ〜。

【Profile】
よしひろまさみち
おかまライター。男子に甘く女子には厳しい。


震えて観ろ!


Bae Doo-na
1979年10月11日、ソウル生まれ。舞台女優の母を持ち、10代からモデルとして活躍。99年にスクリーンデビューし、2000年の『ほえる犬は噛まない』で注目を浴びる。05年の『リンダ リンダ リンダ』など、日本で活躍の後、12年に『クラウド アトラス』でハリウッドデビュー。『ジュピター』(15)やNetflixオリジナル『Sense8 センス8』(15〜17)など、国際的に活躍する。


ペ・ドゥナちゃんといえば、『リンダ リンダ リンダ』か『空気人形』か、はたまたCMか。日本でもおなじみの韓国の女優さん。あたし的には『リンダ〜』のはっちゃけっぷりと妙にハマった高校生役(というか制服)なんだよね〜。あ、もちろん、彼女のブレイクのきっかけになった韓国映画『ほえる犬は噛まない』(00)と、まさかの怪獣映画『グエムル—漢江の怪物—』(06)も大好きなんだけど。そんなペ・ドゥナちゃん、韓国のドラマは2000年代にかなりたくさん出ていたものの、10年代はハリウッドに進出しちゃって韓国ドラマはご無沙汰。最新作『キングダム』は、本当に久しぶりなのよね〜。

「そうなんですよ〜。色々と外国でお仕事ありまして〜(笑)」

か、可愛い。全然変わってない、っていうか、エイジレス。まだ日本語も覚えているみたいで、ちょいちょい日本語をはさんでくるところが、これまた可愛いわ〜。

「日本でのお仕事、忘れるわけないじゃないですか。だって、私にとって『リンダ〜』と『空気人形』は特別なんですもん。あの作品で、初めて外国で外国語での演技をさせてもらえたことが、ハリウッドへのステップになったんですよ」

えー!それまたなんで!?

「外国語で演技するのって、本当に大変なんですよ……。しゃべるだけでも大変だっていうのに、別人格の演技なんて本当にキツイ。でも、山下敦弘監督と是枝裕和監督の仕事を経て、“あぁ、映画と演技には国境はないんだ”ってことに気づかせていただけて。それがなかったら、今の私はありません。だから、今でも日本からいいお仕事のオファーがあったら、すぐにでも戻る気でいますよ!」

いや、マジで。エライ人〜、ペ・ドゥナちゃんにオファーお願いしまっす!さて、『キングダム』はどんなお話?

「李氏朝鮮時代の時代劇なんですが、なんとゾンビが出るんですよ」

は……時代劇でゾンビ?なんじゃそりゃ。

「ですよね〜(笑)。私も最初はそう思いました。でも、戦乱の世で飢餓と疫病が蔓延したっていう舞台設定は事実なので、それを活かして西洋のホラーキャラクターを登場させたのは斬新だな、と思ってます。私が演じた看護師のソビは、物語の中心人物でゾンビと対峙する役。じつはホラーは観るのは苦手なんですけど、演じるとなったら別ですよ(笑)」

冬のソウルでロケ撮影だったこの作品。麻のチョゴリでガクガク震えながらの撮影だったんだとか。震えて観ましょう〜!

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
取材・文:よしひろまさみち
写真:© Netflix
編集:佐藤里沙[vivace], FASHION BOX
(sweet2019年3月号)

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