クラシック映画のヒロイン像をグラマラスに演じる【齋藤飛鳥 連載 FASHION FRUITS】
齋藤飛鳥ちゃんがスウィートが愛して止まないブランド達と出会っていくファッションストーリー。まるで果実のように……カラフルでみずみずしい表情から、熟した大人の面影まで。今回は、リッチなマテリアルで再現したクラシック映画のヒロイン像を、グラマラスに演じてくれました。
メンズライクな装いにドラマをもたらす裾の装飾
マニッシュなムードのオーバーサイズニットと、硬派なセンタープレス入りのトラウザー。
上下グレーのワントーンでシックに攻めたハンサムなスタイリングを、裾にあしらったプレイフルなフェザーで遊ぶユニークなコントラストが優美ささえ感じさせる。ニットもパンツもルーズに纏っているのに、立体的に広がるフェザーのシネマティックな存在感のおかげでかえって女性を凛と見せてくれる逆説的な表現も魅力的。
タイトなサテンに酔いしれてミューズのような佇まい
からだにフィットするストレッチサテンが、センシュアルながらもダイナミックな魅力を放つタイトドレス。スウィートガールが憧れる、ドラマティックかつ媚びないイメージをそのまま体現したようなデザインが、見る者全てを魅了する気高さ。タイトながらも動くたびにサテンが様々な光を放ち、からだを華奢に見せてくれる。足元は黒のポインテッドトウパンプスで、乙女心くすぐる淡いパープルを引き締めて。
甘く誘惑するキャンディみたいなニットのあざとさ
ペールカラーのオールニットという、胸がときめくような甘いカラーブロックにキュン♡ウールカシミアの手編みニットだから、独特の風合いながらもからだになじむような着心地。どこか丸みを帯びたフォルムが優しい印象のニットに、スクリーンに映る女優のように官能的かつ物憂げなムードをもたらす。ミニマムな白パラントのバッグで女のコらしい可愛げをプラスして。
ラグジュアリーな質感でモノトーンをトリップ
タートルネックトップスとスカートの普遍的な組み合わせも、モノトーンでまとめるだけでモードな印象を実現。そこに凛ときらめくサテン素材が加われば、さらにフューチャリスティックな世界へと突き抜けていく。無造作に手に持った曲線的なラインの黒バッグが、まるで白い世界に浮かぶ黒い三日月のように意味ありげな面白みをもたらす。スカートのウエストに配したきらびやかな飾りで、グラマラスなモードへと進化させて。
今月の飛鳥ちゃん
2023年、早かったな。1年を通して環境が大きく変わったので、それによる私の変化を色んな現場で言われたのも思い出。“肩の力、抜けてるね”とか“なんかいいね”とか言ってくださって。嬉しかったです。