【妊娠・出産】妊活のために自分ができることって何？

女性のからだに大きな変化が起こる妊娠や出産も男性と一緒に向き合うために正しい知識を身につけて！

妊娠・出産について読者からの質問にお答え！

今回教えてくれたのは……

東京美容クリニック
理事長　山村菜実先生

産婦人科医と抗加齢医学会専門医を取得後、美容皮膚科・美容外科・美容婦人科を行う東京美容クリニックを開設し女性の悩みに寄り添う。

Q
妊活を考えてるけど自分ができることは？

A
妊娠や出産も女性に任せきりにせず積極的に参加する意志と覚悟を持って

「まずは妊娠についての知識を深めることが大切です。排卵日の2日前くらいが妊娠しやすいとされているので、仕事が忙しくても、その日を大切にするなどのスケジュール調整も大切。ただ、妊活中はセックスが子どもを作るためだけの行為になりがち。お互い無理をせずに思いやりを持って妊活に向き合うことが大切だと思います。特に男性の場合は妊娠するのは自分ではないからどこか他人事になりがち。また、不妊治療をしている方々で男性側に問題がある場合も多いので、男性側も妊活に積極的に参加する意志と覚悟を持って臨んでいただきたいです」（山村先生）

Q
妊娠すると何で吐いたり、気持ち悪くなるの？

A
気持ち悪くなったり吐いたりするのは、「つわり」という症状

「いわゆる『つわり』の症状ですが、HCGというホルモンが増え、そのホルモンが脳に刺激を与えるので吐き気につながるなどの症状を起こします。その量が落ち着いてくるのは妊娠16週前後です。つわりは吐き気や嘔吐が一般的ですが、頭痛や眠気、唾液の増加、食べ物の好みの変化などが起こる場合もあり、個人差が大きいことが特徴で、50～80%の妊婦さんが経験するといわれています」（山村先生）

Q
妊娠中ってセックスできない？

A
NGではないけれど、妊娠周期や挿入の仕方などに気を配りましょう！

「妊娠中もNGではないです。ただ、不妊治療中で受精卵を体内に戻したときはやめたほうがいいです。あとは、出産予定日が近づいてからのセックスは早産のリスクにつながることもあるので避けましょう。またセックスをする場合は、母体にとって精液が子宮を収縮する作用を持つためコンドームで防きましょう。妊娠中の不倫や風俗通いもよくある話なので、性感染症のリスクを下げるためにもコンドームはマストです。また、子宮の奥までついてしまうと、子宮の頸部が熟していて柔らかい状態になっていたりするので出血の原因になったりするので、気をつけていただきたいです。ただ、女性の体調によりしたくないこともあると思うので思いやりを持って接していただきたいです」（山村先生）

Q
出産のときの痛みは鼻からスイカが出るくらいに痛いって芸能人が言ってたけど本当？

A
指を切り落とすより痛いといわれ男性なら気絶するレベルの痛み

「無痛麻酔の際に説明があったりするのですが、手の指を切りおとすより痛いといわれています。おそらく男性だったら意識をなくすくらいの痛みだと思います。今は様々な方法があるし、高齢出産の場合は無痛分娩を選んだほうがいい場合もあるので、産後の女性の体調も含め、男性にも知識を身につけておいてほしいなと思います」（山村先生）

Q
出産すると骨がスカスカになると聞くけど、大丈夫？

A
出産後に「骨粗しょう症」になり骨がもろくなってしまうことも

「出産によって急激にエストロゲン（女性ホルモン）が減少することに加え、出産後は、授乳によりお母さんのカルシウムが子供にいってしまうのが原因で、骨粗しょう症を引き起こしやすい状態になると言われています。通常は授乳が終了し生理が再開すると母体の骨密度も回復しますが、妊娠や授乳中に腰痛などがあり、それが長引く場合は専門医に相談することが大切です」（山村先生）

Q
妻が出産後、元気がないけど、自分ができることは？

A
妊娠中や産後のママは心が不安定になりやすい！

「赤ちゃんが生まれると、妊娠中に増えた女性ホルモンが一気に減少するため、心身のバランスが崩れやすくなります。そのうえ、慣れない育児に対する不安や緊張、眠れない環境などで疲労が蓄積されるとイライラしたり落ち込んだり精神的にも不安定になります。この状態がいわゆる『マタニティブルー』。重症の場合は妊娠中や産後に『うつ病』を発症してしまう場合も。だからこそ、一番身近にいるパパさんが妻の精神面を支え、妻の変化に気がつくことが大切です」（山村先生）

ママとパパになることを目指す妊活をサポート！