――第2期の新たな主人公として登場する、王野成(おうじ・なる)を演じられるということで、内田さんから見た王野の印象やどういったキャラクターなのか、ぜひ教えてください。

塔の上を目指して泥臭く登り続ける王野は、一見やんちゃな雰囲気があるんですけど、実は熱い部分を持っていたり優しかったり、実際は本当にいいやつ! 誰もが尻込みしてしまうような状況の塔の中で、どんな形でも塔に登るんだという強い意志と行動力を持っているので、「あいつがあれだけやっているなら、自分も頑張ろう」って自然と周りに刺激を与える存在だと思います。

僕自身も演じていて、王野の明るい部分や意思の強さに助けられる瞬間が何度もありますね。

 

――脱落を繰り返しながらも登り続けている王野は、強靭なメンタルと根性を持っていると感じました。その辺りを表現するのに演じる上で意識していることや苦労していることはありますか?

最初のディレクションの時から、大きく表現を作っていいですよと言われていました。なので基本的に相手に話しかける声はかなりの声量を出していますし、驚く時の「わっ!」とかリアクションも大きくしています。

感情表現が大きい分、声を張るような瞬間も多いので演じるのにパワーが必要な人です。体力勝負というか日々のアフレコが戦いっていう感じです(笑)。

ただ、前向きな心の人なので、気持ちとして自分が後ろ向きに引っ張られるっていうことはあまりなくて、本当に物理的な大変さですね。

声優の内田雄馬