――ヨウを演じるにあたって、特に感情移入できたシーンはありましたか?

白岩「『ひまわり』を作ったのは僕が学生の頃なんですけど、その時の自分はまさにヨウと同じように、楽曲を作っても誰に聴かれるわけでもないと悩みながら、もがいていたんです。なので、ヨウは何年か前の自分を見ているような気持ちになって、シーンというよりはヨウ自身にすごく共感できました。演じるときも、当時の自分を思い出しながら、夢を追いながら葛藤するヨウの気持ちに寄り添うように声をのせるようにしました」

――作品には「夢を追う」「誰かとつながる」というテーマが強く込められていました。白岩さんご自身が夢を追ううえで、今も心がけていることはありますか?

白岩「僕、一度は表舞台を諦めかけたことがあるんです。気持ちがものすごく沈んで、もういいかな……と。そんなときに、周りの人がPRODUCE 101 JAPANのオーディションに履歴書を送ってくれていて、審査当日になって急に“行くよ”って連れ出されたんですよ。僕は送ってくれていたことをまったく知らなかったので、“どこに⁉️”って感じで着いて行ったら、オーディションの会場で……。そして気づけば今がある。僕の芸能人生において、もう一度命を吹き込んでくれたのは間違いなく周りの方々でした。周りの方々への感謝もあるし、今思うと本当に挑戦してよかったなと思うので、この先も常に挑戦し続けることをやめないと決めています。失敗のほうが多いかもしれないけど、挑戦しなければ成功はないので!」