──本当に怪我がないのが不思議なくらいの撮影だったかと思うんですけど、お互いにけがをしないための身のこなしなど、教え合ったりしたんでしょうか?
福士「アクション練習はたくさん行いました。そこで本当に細かくすり合わせて、自分たちが動きやすいように調整していきました。体に落とし込めれば、無理な動きもなくなるので、ちゃんとコントロール下に置けるなと」
水上「アクションの中にも芝居は入れていかないといけないとは言え、やっぱアクションはアクション。芝居のときみたいにアドリブを入れるのと同じじゃいけないなと思っていて」
福士「そうだよね」
水上「相手に当てないアクションも多い中で、知らない一手が出てくると相手はリアクションできないじゃないですか。リアクションできなかった=死んだアクションになってしまうので、事前にちゃんと話し合うことを大切にしました。役者はもちろん、アクション部や撮影隊も一緒になって共有していくってことを意識しました」
──また、今作は旧アルタ前や、いわゆるトー横界隈といった新宿の定番スポットでの撮影も多かったかと思います。新宿の外ロケで“これはすごいな”と感じたこと・エピソードがあれば、教えてください。
水上「旧アルタ前を封鎖するのは、日本映画史上初らしいですね。このような生きたロケーションを使わせていただけるって、やっぱり役者にとっては一番いいなと思います。相葉として生きるにあたって、(生きた現場から)拾えることがたくさんありました。あと、何より評価していただきたいのは、そこで撮影できるよう段取りを組んでくださった制作部の方々です。僕たちがのびのびとできるように、車止めも人止めもしてくださって。いくらナイターシフトとはいえ、旧アルタ前での撮影を成立させるって本当にすごかったと思います」
福士「リアルなロケーションはもちろん、お金も本物を使いました。新宿の街で800万円をばらまくシーンがありますが、リアルなお金でやろうと思ったことがかなり挑戦的だと思いましたし、緊張感も生まれました。自分自身、札束を握りしめてばらまいた経験はありませんし、きっとこれからもないので、貴重な経験をさせていただきました」
──あのお金も本物だったんですね!
福士「スタッフさん、エキストラ皆さんのご協力もあり、お金はほぼ回収できたそうです」
福士蒼汰